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絵本や図鑑のようなカタログに「ワクワク」が止まらない! 楽しいカーライフしか想像できなかったミニバン4選

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TEXT: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)  PHOTO: 島崎 七生人

トヨタ・ノア

 もう1台がトヨタ・ノア(初代)の2002年8月のカタログ。カラフルな花のイラストで飾られた表紙からしていかにもファミリー向けだが、ページを開くと“ノアなら、かなう夢がある”“ファミリー・ファンタジア「ノア」誕生。”とある。トヨタ・ノア

 そしてトーンとしては空想、ないしは夢のなかのシーンを描いたようなイラストに実車の写真が組み合わせられ、まさしくファンタジーの世界に誘われていくような感じだ。トヨタ・ノア

 図鑑というわけではなく、その意味ではフィクションであるが、同じ合成写真でもどこかの写真エージェントが持っていた海外の風景写真と組み合わせて作ったのではない、おとぎ話風の世界観が子どもでもちょっと関心がもてそうな装丁だ。トヨタ・ノア

マツダ・ボンゴ・フレンディ

 もう1台、モノよりコトという方針でいうと、マツダの初代ボンゴ・フレンディ(1995年)のカタログも見逃せない。このクルマの場合は、何といってもオートフリートップと呼ぶ、電動でルーフを開けることができ、そこに出現するスペースをテントのように活用できる点が魅力だった。マツダ・ボンゴ・フレンディ

 そのスペースは全長1850mm、幅1080mm、そして床からの高さは2450mmと余裕のあるもの。“家族みんなの「感動体験基地」”“ひる、よる、ゆかい。遊べる、泊まれるワゴン”がキャッチコピーだった。マツダ・ボンゴ・フレンディ

 今回取り上げている他車同様に、イラストと組み合わせたソフトでスマートなイメージの楽しみ方の紹介ページなどと合わせて、家族ぐるみでクルマに乗ってどこかに出かけたい、アウトドアを存分に楽しみたい……そんな行動派のファミリーからの注目度は高く、今あっても受け入れられそうなクルマだった。マツダ・ボンゴ・フレンディ

 ミニバンというと基本は実用車だ。だから道具としての使いやすさは最低限必要な要素となる。だが、それだけではなく+αの楽しさ、魅力をどう訴求するか。今回ご紹介した4車のカタログには、そういう工夫が溢れていた。

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  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 1958年生まれ。大学卒業後、編集制作会社を経てフリーランスに。クルマをメインに、写真、(カー)オーディオなど、趣味と仕事の境目のないスタンスをとりながら今日に。デザイン領域も関心の対象。それと3代目になる柴犬の飼育もライフワーク。AMWでは、幼少の頃から集めて、捨てられずにとっておいたカタログ(=古い家のときに蔵の床が抜けた)をご紹介する「カタログは語る」などを担当。日本ジャーナリスト協会会員、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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