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縦置きミッドシップ4WDってディアブロと同じ! たった4年で消えた「ホンダZ」という惜しすぎる軽自動車

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TEXT: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)  PHOTO: 島崎 七生人

わずか4年弱で生産が終了……

 ……それにしても、24年経った今、あらためて思うのは、4年弱で生産が終了だったとは何とも惜しいクルマだったということ。筆者自身、登場直後のメーカー主催の試乗会で市街地にて試乗した程度で、もっとジックリと乗っておけばよかったと今さらながら思う。

 実車は、初代フィアット・パンダ風の外観、乗り込むと床が高い初代メルセデス・ベンツAクラスのようなポジション、市街地でやや強めの突き上げとピッチングがあること……などが強烈な第一印象として憶えている。だが、もっと長時間、いろいろな走行シーンを試せば、実車の魅力がより実感できたのかもしれない。ホンダZのカタログ

 言い訳だが、当時のホンダZは、これほどの凝ったメカニズムを採用し(当然、少し高い価格設定だった)たユニークなコンセプトのクルマながら、ポッと出てきて、それをどう乗りこなしたらいいのか、少し考えさせられるようなところがあった。

 やや高めのドライビングポジションは視界もよく、街なかでもスイスイと走り回れたが、1675mmの全高はタワーパーキングを日常的に使うユーザーには不便に感じられたかもしれない。それと今ならクロスオーバー的なクルマは当たり前だが、当時はSUVの括りで見做された訳でもなく、4WDが必要な生活圏のユーザーはともかく、多くのユーザーは「都会派? オフロード派? どう乗りこなせばいいの?」と迷っていたのではないだろうか。ホンダZのカタログ

 とはいえ、もしも今この現車があったなら、いっそ床下にバッテリーとモーターを組み込んで“ホンダeZ”に改造して乗る……といった機知を働かせるのに格好の素材だったりするかも。

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  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 1958年生まれ。大学卒業後、編集制作会社を経てフリーランスに。クルマをメインに、写真、(カー)オーディオなど、趣味と仕事の境目のないスタンスをとりながら今日に。デザイン領域も関心の対象。それと3代目になる柴犬の飼育もライフワーク。AMWでは、幼少の頃から集めて、捨てられずにとっておいたカタログ(=古い家のときに蔵の床が抜けた)をご紹介する「カタログは語る」などを担当。日本ジャーナリスト協会会員、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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