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L型をDOHC化したエンジンが3年待ちの大人気! 技術で勝負の「OS技研」が生み出した究極のNAユニット

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TEXT: 西川昇吾(NISHIKAWA Shogo)  PHOTO: 西川昇吾

現代に復活したTC24-B1“Z”

 こうして商業的には成功とは言えない結果になってしまった、OS技研のオリジナルエンジンTCシリーズですが、当時このエンジンに憧れた人たちからの熱烈な声により、2015年に6気筒エンジンがTC24-B1Zとして復活します。

復活したTC24エンジン

 しかし、単に再販するだけではないのがOS技研流です。具体的な内容としてはエンジンヘッド部のコンパクト化とメンテナンス性の向上、フリクションの低減を狙ってカムホルダーをブラケット式からキャップ式に。バルブの調整方式も慣性重量を減らし、さらなる高回転化を狙いネジ式からシム式としています。また、カムの潤滑方式も高回転時の潤滑に対応するため、カム内部からの潤滑からロッカーアームよりカム接触面への圧送直接潤滑に変更しています。

カムカバーを外した状態

 そして最大の変更ポイントとも言えるのが、カムの駆動方式。一般的なタイミングチェーンから7つのギヤで駆動させるカムギヤトレーン方式を採用。これにより高回転時もカムタイミングがより正確でズレないエンジンとなりました。そのほかキャブレター以外にもスポーツインジェクションにも対応し、排気量も3208ccにアップしたTC24-B1Zは最高出力400ps、最大トルク40kg-mというさらにパワーアップしたスペックで登場しました。

 こうして現代に復活したOS技研のオリジナルエンジン。620万円という高価な価格ながら、現在のところ3年待ちというバックオーダーを抱えるほどの人気となっています。OS技研が手掛けたオリジナルエンジンは、ほかには出来ない究極のNAエンジンのひとつの形と言えます。

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