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「ダブルクラッチ」はかつてMT乗りにとって必須のテクニック! いまでもクルマを労れる効果アリなワザだった

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典/Auto Messe Web編集部

現代でも非力なMT車やチョイ古車では重宝するテク

 ちなみに、1957年に登場した2代目フィアット500は、ノンシンクロMT車である。そのため、ダブルクラッチが必須であり、街中で愛らしいチンクエチェントを見かけたらオーナーが車内で頑張っている姿をイメージしてみるとオモシロイだろう。

 シンクロメッシュを装備している昨今のクルマでも、非力なMT車の場合は上り坂で失速しないためにダブルクラッチが有効だ。下り坂ではエンジンパワーのあるなしに関係なく、シフトチェンジ時の変速ショックを少しでも軽減するために、ダブルクラッチが役立つといっていい。

2代目500はノンシンクロなのでダブルクラッチが必須

 そして、年式の旧い新しいに関係なく、ギヤの入りが悪くなってきたクルマ、シンクロメッシュを構成しているパーツを入手しにくいクルマにもダブルクラッチは有用なので、駆使してみるといいかもしれない。

 クラッチが2系統あり、片方が奇数ギヤ、もう片方が偶数ギヤを担当し、それらを交互につなぎ変えながら変速するDCT(デュアルクラッチトランスミッション/ツインクラッチとも呼ばれ、フォルクスワーゲン系はDSGと表記)と混同しやすいが、ダブルクラッチはペダル操作とシフト操作の手間が増え、なおかつ高い敏捷性が求められる離れ業である。言葉も実際の動作も憶えておいて損はないだろう。

旧車の機械をいたわる意味でも有用

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  • 一度Nでクラッチをつないで回転を上げるのがポイント
  • 危険を伴わずに練習できる技なので試してみよう
  • 旧車の機械をいたわる意味でも有用
  • スムースなシフトチェンジのための技術
  • 2代目500はノンシンクロなのでダブルクラッチが必須
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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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