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80万円の日産「NV200バネット」や「キャラバン」で車中泊キャンプを満喫! 一瞬でどハマリしたキャンプ好きが語るバンライフの魅力

投稿日:

TEXT: Trafic  PHOTO: Trafic

子どもの成長とともにより大きな空間が欲しくなる

 しかし、そんななかふたつの問題点が浮上してきたのです。問題点その1は子どもの成長。実際のところ子どもが小学校低学年から中学年になってくると、約1900mmの長さはともかく、実質的な室内幅が約1200mmほどのNV200のスペースでは家族でゆっくり寝るには不十分になってきてしまったのです。

 問題点その2は、車内で横になっている人とテーブルに座っている人がそれぞれいる、という状況を両立できない物足りなさ。前席以降の荷室長が1900mmほどのNV200では、シートをフラットにすると車内空間はそれだけでおしまいになってしまうため、到着後はあくまで車内はフラットにして寝そべる場所、ゆっくり座って食事やお酒を楽しむのは車外、という棲み分けがどうしても強いられてしまうのです。もちろんキャンプに来たわけですから屋外で過ごすのは当たり前なのですが、車内でも天候を気にすることなくくつろげる空間があれば……というさらなる欲が湧いてしまったのです。

 子どもの成長にともなう就寝スペースの都合と、さらにイージーにリラックスしたい、というふたつの理由によって、取り回しや維持費の面で最高だったNV200でのおよそ2年に及ぶバンライフを卒業し、新たな道へと進む決意を固めたのでした。

NV200は寝床でそれ以外は屋外というスタイル

じつはリセールバリューも優秀なNV200

 そんな私が選んだ進路は「常設2段ベッドを装備したキャンピングカーへの乗り換え」という道でした。キャラバンやハイエースのロングボディのハイルーフ車をベースに常設2段ベッドを備えた仕様であれば、フロアの右半分に上下2段のベッド、通路を挟んで左半分にソファとテーブルというレイアウトがとれるため、私の望みが叶ってしまうのです。もちろんソファを倒せばゆっくりと寝られるスペースがさらに生まれますし、ベッドと運転席の間にはそれでもなお1300mmほどのスペースが残る、というのも大きな魅力です。

 従来のフラットな就寝スペースの上にもう1段設ける、というスタイルの2段ベッドは頑張ればNV200でも可能なのですが、車内を一斉にお片付けしないと就寝モードにできません。さらに、各階の高さがカプセルホテル以下となってしまうのも厳しいところですので、やはり常設2段ベットという魅力にはかないません。

 とはいえキャンピングカーへの乗り換えで、もっとも気になるのは車両価格も含めた経済的な部分ですが、しかしそこでもバンライフの素晴らしい恩恵が待ち受けておりました。NV200の売却にあたっては、数社が続々とやってきて査定する、というシステムにあえて申し込んでみたのですが、2年ほど乗って傷も距離も増えたにもかかわらず、ついた値段はなんと購入時の本体価格からわずか3万円落ちただけ。折からの半導体不足やコロナ禍の影響により中古車価格がやや高騰気味になっているとはいえ、この手堅さは驚くばかりです。

 その間の維持費も自動車税や車検費用も安く済んでいますので、ミニバンのような3列シートさえ望まなければ、NV200のGXは非常におすすめできます。もちろん勇気を出して最初からハイエースを選択していても、手放す際はさらに堅調なリセールバリューによって全て救われるでしょう。

 ただしこの査定額はすぐノーマルの状態に戻せる程度に手を入れていたおかげで出た金額でして、内装のパネルに穴を開けるレベルでガッツリ手を入れてしまった場合は、それが大きなマイナスとして反映されてしまう可能性が高いことも覚えておいてください。

 このリセールバリューの高さのおかげで次車への乗り換えというハードルも非常に低く飛び越えることができました。将来的にキャンピングカーを考えている方であれば、まずは手の届きやすいバンライフを経由してみるのも大いにお勧めできます。決して無駄な回り道にはならないでしょう。

キャラバンベースのキャンピングカーにステップアップ

キャンピングカーも意外なほどハードルは低かった

 結果的に私はキャラバンベースの常設2段ベッド完備の中古キャンピングカーに乗り換えたのですが、そのお値段は新車の軽自動車よりも安いほど。全幅はノーマルの1695mmにサイドタープ分を足した1710mmですし、アイポイントが非常に高いおかげで狭い道でもそれほど難儀しません。難点らしい難点といえば、4990mmの全長よりむしろ2330mmの全高で、駐車場の高さ制限によって立ち寄る場所に縛りが出てしまうくらいです。

 燃費は6〜7km/L程度ではありますが、このクルマでできることを考えればあまり苦には感じません。また8ナンバーということで任意保険料の高さも懸念していましたが、無理だと思われていたネット通販系でも保険会社によっては加入が可能。しかもその金額は商用車ゆえにやや割高だったNV200の年額保険料より、なんと1万円も安くなったほど。

 バンライフもキャンピングカーも実際に所有する上でのハードルはそう高くはありませんので、SNSで眺めているだけでは本当にもったいない世界です。お気に入りの1台を見つけてぜひ足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。

キャンピングカーの車内

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  • 2年半お世話になったNV200バネット
  • 5年落ち10万kmのGXで乗り出し80万円
  • NV200は寝床でそれ以外は屋外というスタイル
  • キャラバンベースのキャンピングカーにステップアップ
  • 自作のボードで荷室をフラット化
  • キャンピングカーの車内
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