ポルシェは「911」だけじゃない! 最新技術を投入しても消えていったFRモデルたちとは (2/2ページ)

GTカーらしさが際立つ「928」

 それまでの4気筒FRポルシェたちとは異なるコンセプトで、1978年に登場したのが928です。それまでポルシェはスポーツカーを作ってきましたが、GTの色を濃くした最初のモデルがこの928と言えるでしょう。4.5Lの水冷V8エンジンを搭載したFRで、911よりも上位に位置付けられていました。

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 旋回時にアウト側の後輪を2度トーインにして、コーナリングの安定性を高めるヴァイザッハリヤアクスルは、のちの4WDシステムなどのはしりとも言えるメカニズムで、フラグシップクーペにふさわしい先進的な技術を採用したモデルでした。

 当初4.5Lだったエンジンは最終的に5.4Lまで拡大。SOHCも途中からDOHCヘッドへと変更しています。そんな進化を続けてきたモデルではありましたが、長らくフルモデルチェンジせずに販売を続けたというのも事実です。後継モデルが開発されることなく、1995年ごろに生産終了となっています。

FRモデルはポルシェがチャレンジを続けた歴史

 FRポルシェの歴史を振り返ると、水冷エンジンやDOHC、ヴァリオカムにヴァイザッハリヤアクスルなど、911には導入していなかった数々のメカニズムがFRポルシェで初採用となっているのが分かります。それは911からの脱却を目指していた部分もあるかもしれませんが、「売れればいい」だけではなく、本気でポルシェがスポーツカーを開発していたという姿勢の表れと言えるでしょう。