バブルの遺産「4代目ミラージュ」が凄すぎた! 1.6リッターV6だけじゃない三菱のやり過ぎ度合いとは (2/2ページ)

人気を博したのは可変バルタイ機構を備えたMIVEC搭載のサイボーグ

 4代目ミラージュとして成功したのは、後に追加された可変バルブタイミング機構のMIVEC(三菱インテリジェント・イノヴェイティヴ・バルブタイミング&リフト・エレトクロニック・コントロール・システム)エンジンだ。

 ミラージュは先に紹介した1.6Lの直列4気筒DOHCをスポーツモデルとして販売していたが、ライバルのシビックもDOHC VTECエンジンを搭載。おそらく1989年に登場したDA6型インテグラにB16A型エンジンが搭載されたことで開発されたのだと思うが、ミラージュにも先代のスポーツモデルに与えられたサイボーグの名称を復活。この4G92型MIVECエンジンは、高出力175ps/7500rpm、最大トルク17.0kg-m/7000rpmを発生させ、B16A型の160ps/15.5kg-mを上まわる高性能ぶりであった。

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1.6L直列4気筒DOHC MIVECエンジン画像はこちら

 ほかにも新開発のサスペンションにはフロントにサブフレームストラット、リヤにマルチリンクを採用。このシャーシ&サスペンションに対して、十分なポテンシャルが発揮できるエンジンが搭載されたことで、ホンダや三菱に続けとばかりに、1990年代は続々と高回転型自然吸気エンジンの時代が到来する。

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 このMIVECエンジンの登場を喜んだのは、おそらくユーザーでも自動車メディアでもなくホンダだったに違いない。ホンダの対抗馬として三菱以外のライバルたちも登場したことによって市場が盛り上がり、VTECはますます開発に磨きがかかり、高性能自然吸気エンジンが一大ムーブメントとなる。その歴史のなかの1ページにいまもなおこの4代目ミラージュが刻まれているのだ。