AMG製直列6気筒エンジンを搭載
出品車のスパイダー036iは、1989年3月にイズデラのファクトリーから出荷されているが、2011年にはセカンド・オーナーが再びそれをイズデラのファクトリーに持ち込み、エクステリアをさらにダイナミックな造形へとモディファイしている。
前後のフェンダーはさらにワイド化され、メタリックシルバー仕上げに。タイヤサイズもより大きな16インチ径が組み合わせられることになった。キャビンはそもそもバイオレットのカラーだったが、それもブルーレザーに張り替えられ、まさに新車同様のコンディションに。シートもレカロ製のスポーツスターへと変更されている。

さらにイズデラが最も重要で魅惑的なアップデートを行ったのは、リヤミッドの直列6気筒エンジンだ。新たにメルセデスAMG製の3.6L直列6気筒エンジンが搭載され、パワーは276psにまで向上。より魅力的なスパイダーがここに完成したのである。
主催者のRMサザビーズは、このイズデラ・スパイダー036iに、32万5000~37万5000ユーロ(邦貨換算約4400万〜約5100万円)の予想落札価格を提示していたが、残念ながら落札者は現れなかった。
* * *
イズデラという小さなスポーツカーメーカーにマニアの目が向くのは、まだまだ先の話、ということなのだろうか。むしろ先行投資として、いま手に入れるべきクルマなのかもしれない。





















































