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いま「アヴェンタドール」に再注目! 最初期でも4000万円は最後の自然吸気V12モデルだから?【真夜中のブローカー】

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TEXT: 武田公実(TAKEDA Hiromi)  PHOTO: 神村 聖/西山嘉彦

デザインのモチーフは「カメムシ」

社長「さらに、自社内に専用工場を設けてまで製作するカーボンファイバー製モノコックや、新世代のシングルクラッチ式2ペダルMT“ランボルギーニIRS”などの最新テクノロジーがふんだんに投入されてた。つまりその内容は、宿敵フェラーリでいえば“エンツォ・フェラーリ”にも匹敵するものだったんだな。

 さらに社内のデザイン部門が手掛けたデザインもランボルギーニの伝統に恥じないエキサイティングな仕上がり。だから、ランボルギーニに憧れるファンにとっては、デビューから10年たっても特別な存在というワケだ」

美女「アタシは、この可愛い黄緑色がとってもお気に入りなんです」

社長「これはヴェルデ・マンティス、訳すと“カマキリの緑色”というボディカラーなんだ。そういえば、アヴェンタドールのデザインを担当した当時のチーフデザイナーのフィリッポ・ペリーニ氏が、“カメムシ”をモチーフにしたと言ってたなぁ」

美女「えー、カメムシって、あの触ると臭いやつでしょ? もう、カマキリじゃなくって、カメムシにしか見えないんですけど〜」

社長「2011年のローマでの発表会の時に、本人から直接イラストまで描いてもらったから、これは疑いようのない事実だ」

美女「ところで、アヴェンタドールをこれから買おうってお客さまは、どういうところをチェックしたらイイのかしら……?」

社長「じつはこれと言って、モデル特有の壊れポイントが無いのも、アヴェンタドールの美点だな。さっき、IRSのクラッチ交換周期が意外なくらいに長いって話をしたけど、これまでの12気筒ランボルギーニからは想像もつかないくらいに信頼性が高いのが、いかにもアウディ傘下っぽいというか……」

美女「でも、もう生産が終わっちゃうんでしょ? それに、次期モデルはハイブリッドになるって、この間遊びに来たお客さまがおっしゃってたけど……」

最後の自然吸気V12になる!?

社長「そう、今のシアンとかよりも、もっと本格的なプラグインハイブリッドになる可能性が高そうだな。だから、最後のピュアV12ランボルギーニになるという観測から、マーケット価格も高騰していると見てもいいだろう」

美女「去年あたりから比べると1000万円近く高騰して、今じゃ初期型のLP700-4だって相場価格は4000万円超えてますもんね」

社長「やっぱりスーパーカーには、ロマンを求める愛好家が多いってことさ。今夜あたり、わたしも首都高に繰り出して自然吸気のV12エンジンの咆哮を満喫してこようかな、久しぶりに」

美女「それはダメですよ。じつはもうアタシが買い手を決めてきちゃったんで、これ以上、走行距離を伸ばさないでくださいね」

【取材協力】
アルティメットモーターカーズ
http://www.ult-cars.co.jp

【model】
esteem

12
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  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 1967年生まれ。かつてロールス・ロイス/ベントレー、フェラーリの日本総代理店だったコーンズ&カンパニー・リミテッド(現コーンズ・モーターズ)で営業・広報を務めたのちイタリアに渡る。帰国後は旧ブガッティ社日本事務所、都内のクラシックカー専門店などでの勤務を経て、2001年以降は自動車ライターおよび翻訳者として活動中。また「東京コンクール・デレガンス」「浅間ヒルクライム」などの自動車イベントでも立ち上げの段階から関与したほか、自動車博物館「ワクイミュージアム(埼玉県加須市)」では2008年の開館からキュレーションを担当している。
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