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ランボルギーニ「ミウラ」は初期モノでも1億円超え! 「まつ毛」ありの「P400」は世界一美しい!!

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TEXT: 山崎元裕(YAMAZAKI Motohiro)  PHOTO: 2022 Courtesy of RM Sotheby's

コンクール・デレガンスで優勝するほどの仕上がり

 その後もオーナーはコンディションの回復に熱心で、ミラノのツーリング・オートに機械部品のオーバーホールを依頼。新車当時の走りを取り戻すことになった。

 イタリアでのレストア作業の後、2004年12月に、このシリアルナンバー:3435はアメリカのカスタマーへと売却されたことが、ニューヨークのオートスポーツ・デザインズ社に残された書類によって確認されている。

 さらに2006年10月から同ディーラーで内装のリムーブやボディ修理などが行われ、この間にもこのミウラらは2007年のラドナーハント・コンクール・デレガンスに参加し、クローズド・スポーツカー部門で1位を獲得するなどの栄誉に輝いている。

 2008年3月、約4年間の所有期間を経て、シリアルナンバー:3435は再びオートスポーツ・デザインズ社に売却され、その1カ月後にはフェラーリ512BBiを下取りにニューヨークのカスタマーに売却された。それからアメリカで10年ほどの時を過ごしたこのミウラは再びイギリスへと戻ったものの、ほとんど走行する機会はなく、実際にイギリスに輸入されてからのマイレージは100マイルにも達していないという。ペブルビーチ・オークションの主催者であるRMサザビーズは、したがって購入後には軽い整備が必要であることを入札者に提言していた。

 ランボルギーニ・ミウラを手にいれるということ。それはまさにスーパーカーの始祖であり、また独創的なエンジニアリングと革新的なスタイリングの両方でベンチマークとなり続けてきた、いわば究極のスーパーカーを手にいれることに等しい。

 参考までにRMサザビーズは、オークション開催前に80万~100万ドルのエスティメート(予想落札価格)をこのミウラに提示していたが、実際の落札価格はその上限に近い99万5000ドル(邦貨換算約1億4000万円)というものだった。ミウラの人気は、これからもまだまだその勢いを増していきそうだ。

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