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羽付きオバフェン「カウンタック」が1億4000万円オーバー! スーパーカーブームのヒーローが高騰中

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TEXT: 山崎元裕(YAMAZAKI Motohiro)  PHOTO: Courtesy of RM Sotheby's

希少性、走行距離、コンディションが揃ったカウンタック

 生産型のカウンタック──ファーストモデルである「LP400」が誕生したのは1974年のことだが、今回ペブルビーチ・オークションに出品されたLP500Sは、前で触れているとおり、市販されたカウンタックとしては3世代目のモデルとなる。

 デビューは1982年、エクステリアのフィニッシュは、基本的には前身のLP400Sを受け継いだものとなっているが、ドアパネルはLP400Sの途中で大型化されている。もちろんこのLP500Sにおいても、コックピットへの乗降性を見直した大型のドアが採用されている。またホイールベースは、LP500Sまでは2430mmという数字だが、その後継車となった5000QVでは2500mmに延長されている。

 搭載エンジンは、車名が物語るようについに排気量拡大が行われ、4754ccが新たに設定される。それによって最高出力は375ps、最大トルクは410Nmを得ることになり、実用域での扱いやすさも大きく高まった。今回出品されたLP500Sは(エンブレムはLP5000Sとなっているが、これはデリバリーされた地域の違いによるもの)、スイスのローザンヌにあるディーラー、コデロS.A.を通じてファースト・オーナーにデリバリーされたもの。

 その後2006年には3番目のオーナーへと渡り、イギリスのロンドン近郊にあるハイパフォーマンスカーのスペシャリスト、DKエンジニアリングによって2022年までメンテナンスの作業が行われてきた。今の車両とともに残るワークショップの請求書は2万6000ポンド(邦貨換算約420万円)。

 6つのウェーバー製キャブレターすべてのストリップクリーニング、ブレーキマスターシリンダーの交換、リアドライブシャフトとブーツの交換、冷却システムの整備、ホイールの改修など、このファイティングブルが本来の強力な走りを披露することができるよう、万全の整備が行われている。ちなみにブレーキは、APレーシング製にアップグレード。その制動力は格段に向上した。

* * *

 今回RMサザビーズ社から提案されたエスティメート(予想落札価格)は70万~90万ドル。邦貨にしてオークション当日のレートならば約9750万~1億2150万円と、かなり強気の数字が示されていた。

 しかし実際の落札価格は106万1000ドル(邦貨換算約1億4300万円)という高額なものだった。これはコンディションの良さはもちろん、LP500S自体が321台しか生産されていないモデルであること。そして走行距離が新車からわずかに5495kmと、驚くべき少なさであったことなどが影響した結果なのだろう。

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