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日産新型「エクストレイル」はアウトドアに最適か検証! 脱サーフ&スノーでキャンパー仕様に!?

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

身長に即したマットレスを敷けばふたりで寝られないことはない

 では、肝心のアウトドアの適合性についてだが、まず車中泊性能について触れれば、荷室~後席部分がフルフラットにはなるわけではない。荷室フロアと前倒しした後席の境目に段差こそできないものの、やや角度がつくオーソドックスな仕立てである。

 かつてのエクストレイル(T31型/2007-2013年)のように、後席左右分割ダブルフォールディングでフロア長1742mmが確保され、荷室フロアの下に引き出しが付く2段構造ウォッシャブルダブルラゲッジといったアイディアもとくにはないのである。

 最大フロア長にしても、身長172cmの筆者が縦に真っすぐ横になれる長さはなく、ひとりで斜めになら横になれるというスペースだ。ただし、畳んだ後席と前席の隙間にクーラーボックスなどを置いて隙間を埋めて、身長に即したマットレスを敷けば、ひとりで寝られないことはない。

 もっとも、すべてのエクストレイルを購入するアウトドア派ユーザーが車中泊をするわけではないはずだ。いわゆるデイキャンプのような、クルマの周りにアウトドア機材を置いて自然を満喫するような楽しみ方が主だろう。

 となれば、新型エクストレイルには強い味方となる装備がある。それが、ついに日産車も導入を開始したAC100V/1500Wコンセントだ。Gグレードに標準装備され、それ以外のグレードでもセットオプションとして手に入る。

 車内外でコーヒーメーカーや簡易電子レンジなどの家電品が使え、より快適で楽しいアウトドアライフが堪能できるようになる、これまでのエクストレイルには望めない神器と言っていい。お気に入りの場所にエクストレイルを止めれば、そこが自分たちだけのマイカフェになりうるのだから楽しいではないか。新型エクストレイルは、SURF & SNOW感こそ薄れ、高性能、高級化が計られている。

 そのクルマとしての進化(主にe-POWER、e-4ORCEによる走行性能)の大きさもさることながら、ついにAC100V/1500Wコンセントを手に入れたことで、アウトドアの適合性は飛躍的にUPしたと言っていいだろう。

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  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 学生時代からプロミュージシャンとして活動し、ある日突然自動車専門誌、輸入車専門誌の編集者に転身。その後、モータージャーナリストに。新車試乗記やクルマコラムの執筆だけでなく、1台のクルマに対して20カ所以上を独自開発ツールで計測する車両パッケージ解説にもこだわりまくる性分。また、ドッグライフプロデューサーとしても活動し、愛犬とのドライブ術、ペットと泊まれる宿について情報発信。Web、専門誌、一般誌、ラジオ、TV、インターペット、キャンピングカーショーなどで「愛犬との快適安心な旅スタイル」を提言。小学館@DIME、PETomorrowなどでは愛犬とのライフスタイル、ドッグフレンドリーカー記事を展開中。カートップの連載「CT DOG」をまとめた『愛犬と乗るクルマ』はドッグフレンドリーカー選び、愛犬とのドライブ旅行のバイブルとなるムック本。著書に「ぼくたちの外車獲得宣言」「ムリしないで外車が買える本」「すごい海外旅行術」など。輸入車の純正ペットアクセサリーの企画、開発、デザインにも携わっている。趣味はスニーカー、バッグ、帽子の蒐集。今も音楽をいい音で聴くことにこだわり、愛車のサウンドシステムは総出力400W 10チャンネル9スピーカーで構成されるデンマークの「DYNAUDIO」。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(1994年~)。
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