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日産「GT-R」がデビュー当時からランフラットを採用した理由とは? なぜサーキット走行には向いていないかを解説します

投稿日:

TEXT: 斎藤 聡  PHOTO: AUTO MESSE WEB

ランフラットを活かすセッティングではピーキーな動きになりやすい

 ただし、このセッティングはロールが少なくタイヤの変形も少ないことから、グリップとスライドの落差が激しくなりやすいのです。言い換えるとピーキーなグリップ特性になりやすい。そのへんを一切合切わかってサスチューンを施したGT-Rだからこそ、サーキット走行も可能なのです。

ランフラットタイヤのイメージ

 ほかのランフラットタイヤを採用しているクルマでも、ランフラットタイヤの「パンクしても走り続けることができる」という本来のメリットのほかに、(タイヤの変形が少ないので)接地面を安定させ安定性を高めるサスチューンは行われているはず。ですが、想定している走行シーンが一般道や高速道路、あるいはワインディングロードなので、グリップ性能やコンパウンドの特性がサーキット走行には向かないのです。

 ただ、そのぶん気温の変化やドライ路面からウエット路面まで広いレンジで安定したグリップ性能を発揮してくれます。また乗り心地の硬かった登場当初のランフラットタイヤから比べると、近年のランフラットタイヤはグッと乗り心地が良くなっています。ランフラットタイヤは、メーカーの純正装着用タイヤとして作られているので、一般道で性能を発揮できるように作られているのです。

サーキット走行に特化した市販用ランフラットはまだない

 まだリプレース用ランフラットタイヤは多く作られていませんから、サーキットではあまり相性がいいとは言えないのです。純正装着されているタイヤでサーキットを走っても、走れないことはありませんが、サーキットではやはりサーキット用に作られたセミレーシングタイヤや、ブリヂストン・ポテンザ、ヨコハマ・アドバン、ダンロップ・ディレッツァなどのハイグリップ系スポーツタイヤに履き替えたほうがサーキット走行をより楽しめるのです。

 例に挙げたGT-Rでさえ、サーキットを走るためだけに作られたわけではありませんから、専用の超ハイグリップタイヤがあれば、よりパフォーマンスを引き出すことができる(可能性がある)わけです。

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  • サーキットを攻めるR35
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  • プレゼンする水野和敏氏
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