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「ドラレコ」や「スマホホルダー」で車検に通らない!? 知らないと損する車検の落とし穴をお教えします

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 写真AC

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せっかくカスタムしても違反となってしまったら意味無し

 楽しさに魅了されて次々とカスタムしたものの、気づいたら車検を通らない仕様になっていた、なんて苦い記憶を持っている人も多いだろう。そのまま乗っていれば違反キップを切られる可能性があり、純正に戻すのも手間と場合によっては安くないコストがかかる。失態を犯さないためにも代表的なカスタムと、それに関わる保安基準をあらためて知っておこう。

※写真はすべてイメージです。

注意点その1:車高

 ドレスアップでもチューニングでも定番のローダウンは、道路運送車両法の保安基準を定める告示の第163条により、最低地上高が9cm以上なければNGと定められている。なお灯火類のない樹脂製のエアロパーツや自由度を有するゴム製の部品など、計測の対象に含まれないパーツもあるので自分の愛車が該当するか調べておこう。

注意点その2:タイヤのはみ出し

 ドレスアップ系に多いタイヤのはみ出しは、2017年6月22日に保安基準が改定されている。新たに決まった一般的な乗用車の基準は非常に難解な言いまわしで、手短に書くとフェンダーから10mm未満のはみ出しはOKとなるが、はみ出しが認められるのはあくまでもタイヤに限られており、それ以外のホイールやナットは含まれないので注意が必要だ。

タイヤチェック中

注意点その3:マフラーの音量

 マフラーの音量はエンジンを搭載している位置や車両の製造年で異なる。インナーサイレンサーを装着しての消音が認められなかったり、新車時から近接排気騒音の増加が+5dBを超えてはいけないなど、さまざまな規制があるので事前にプロの目で確認してもらうのが安心だ。

注意点その4:エアロパーツによるボディサイズ

 ボディではエアロパーツ装着による寸法、そして重量の増減に関しても規定がある。軽自動車と小型自動車は全長±30mm/全幅±20mm/全高±40mm/重量±50kgで、普通自動車は±100kgまでが保安基準内だ。

 大きく突出した前後バンパーやオーバーフェンダー、大幅に軽量化したサーキット仕様などは注意が必要だ。

注意点その5:ドライブレコーダーやスマホホルダーの装着位置

 気づかず違反している可能性があるのは、ドライブレコーダーを取り付ける位置。道路運送車両の保安基準の第39条によると、「ガラス開口部の実長の20%以内」か「車室内後写鏡により遮蔽される前面ガラスの範囲」とある。つまりフロントガラスの上辺から20%に収まる場所か、車検のステッカーに重ならないルームミラーの裏側であれば問題ない。

 ダッシュボードに取り付けるスマートフォンのホルダーも盲点で、道路運送車両の保安基準・第21条の第3節の細目告示183によって、車両の前方にある高さ1mの円柱が見える場所と決められている。

 以上ふたつは検問などで発覚しても違反キップまでは切られず、注意で済まされる可能性が高いと思われるが車検はアウト。チューニングやドレスアップの部品だけではなく、ちょっとしたカー用品にも落とし穴はあるのだ。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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