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サーキット走行会の装備で「冬キャン」の「ソロキャン」に挑戦! 不便を楽しむスポーツカーでのキャンプ【E30M3レポート】

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TEXT: AMW 西山嘉彦(NISHIYAMA Yoshihiko)  PHOTO: 山田芳朗/AMW西山嘉彦

スポーツカーでキャンプがいま最先端!

 最近、ポルシェ「911」のようなスポーツカーにルーフテントを装備してのキャンプなど、いわゆるアウトドアとの親和性が低いクルマでのキャンプスタイルにも注目が集まっています。キャンプには自宅で過ごすのと同じ快適性を求めるベクトルと、不便さを敢えて楽しむベクトルとがありますが、スポーツカーでのキャンプはあきらかに後者の部類に入るでしょう。

 登山も初登頂後は、酸素ボンベなし、単独行、冬季、不可能と呼ばれていた危険なルート……などなど、難易度を高めていくことでハードルを上げ、冒険の度合いを深めるのが通例です。つまり、ハードルを上げれば上げるだけ(不便であればあるだけ)達成感も満足感も高まるのです。これはキャンプにも同じことが当てはまると常々思っていました。

 ということで、2ドアクーペでのウルトラライトなキャンプは、快適さを期待できないだけに、きっと達成感も相当なもののはず……です。そう自らに言い聞かせて選んだキャンプ場は、長野県・小諸の「ウィスラースカイベース小諸」。高速道路のインターから近く、さらに夜景が見えるキャンプ場として知る人ぞ知る人気スポットなのです。

 スーパーも近くにあり、BBQの食材を手に入れるのに便利であることはもちろん、キャンプ場のエントラントでは、生ビールも販売されていて、シャワーも完備。冒険や不便さとはちょっとイメージが遠のいてしまうのですが、ソロキャンデビューですからこれくらいハードルを下げるのもよしとしましょう。

 ただ、今回はワンタッチテントは持参することを控えました。その理由は、事前にウィスラースカイベース小諸のサイトでキャンプ場の雰囲気をリサーチしたのですが、けっこうな上級者キャンパーが利用しているようで、ワンタッチテントを展開するのが憚られたのです。我々サーキット派の人間にとっては馴染みあるワンタッチテントですが、普通はビーチや河原でのBBQで見かける世俗臭たっぷりのアイテムなのです。非日常を求めてキャンプ場へ通うキャンパーたちのお目汚しになってはいけないという配慮が脳内で働いたのでした。

ソロキャンだからこそ食事は贅沢に

 今回、ウルトラライトを目指しておきながら、ロッジのクックコンボ(鉄鍋)を持参しました。まあ、クルマですからこれくらいは許してもらいましょう。その理由は、ウィスラースカイベース小諸では事前に予約しておくと、地場の美味しい肉を用意してくれるから。夜景を眺めながら生ビールやワイン片手にBBQというわけです(もう、ここまでくると冒険とは程遠いものに)。

 せっかくなので、「信州のお肉満喫コース」を事前に予約しておきました。1名分で「信州プレミアム牛A5(100g)」、「信州米豚(100g)」、「信州福味鶏(100g)」に骨付きウインナーに季節の野菜とフルーツ。これで3400円(消費税込)と超お得なコースとなっています。

 炭で網焼きもいいのですが、今回はクックコンボで焼くことにしました──楽しい会話をしながらのBBQでは、往々にして食材を焦がしてしまうものです。

 実際、今回はソロキャン3名のグルキャンスタイルになってしまったのですが、やはり美味しいものを焚き火を囲んで食べるのは、大勢が楽しいものですね。私のソロキャンデビューをサポートしてくれた2人に感謝です。

* * *

 今回のソロキャンを終えての感想は、E30M3だと後席もあり、大人2名だとしても大丈夫だということ。そして、当たり前なのですが、キャンプ場はもともと人里離れた場所が多く、たいていの場合は山間部にあるものです。つまり、ドライブが好きな人間にとっては、キャンプ場までアプローチするワインディングが楽しいのです。走り好きとしては、峠へ走りにいくついでにソロキャンするという、新しいE30M3との接し方を発見。

 しかもWi-Fiルーターがあれば、キャンプ場でもリモートで仕事ができることも分かったし、これは、連載化決定です!──次はルーターが使えないほど辺鄙なところにあるキャンプ場を選ぼうと、密かに企んでいるのでした。

■施設情報
【ウィスラースカイベース小諸】

・所在地:長野県小諸市甲4444-1
・TEL:0267-46-8786
・URL:https://www.officekaruizawa.com/bbq-1
予約はこちら

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  • AMW 西山嘉彦(NISHIYAMA Yoshihiko)
  • AMW 西山嘉彦(NISHIYAMA Yoshihiko)
  • AMW編集長。大学卒業後、ドキュメンタリー映像の助監督を経て出版業界へ。某建築雑誌の版元で編集技術をマスターし、クルマ系雑誌編集部のある版元へ移籍。その後、版元を渡り歩きながら興味の赴くままにカメラ雑誌、ガレージ雑誌、グラビア誌のほかにBMWやランボルギーニの専門誌などを立ち上げ、2017年までスーパーカー専門誌の編集長を務める。愛車はBMW E30 M3。日本旅行作家協会会員。兼高かおる賞実行委員。近況は、個人ブログ「ART LIFE mag.」にて。
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