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「ゴミ収集車」のテールランプはランボルギーニ風!? なぜスーパーカー世代には懐かしいデザインになったのか?

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TEXT: AMW 竹内耕太(TAKEUCHI Kota)  PHOTO: タナカヒデヒロ/AMW編集部

ヒップアップしたフォルムでゴミ収集車に新たなイメージを

 ナンバープレート、ナンバーランプ、作業表示盤、バックアイカメラ、リアコンビネーションランプが頭上の高さで一体化したハイマウントリアパネルを採用したことで、第7世代ゴミ収集車の第4のキーワード「美しさ」も大きく進化することとなった。

 それまでは上記の装備があちこちに取り付けられていたゴミ収集車の見た目をスッキリさせるとともに、従来はお尻下がりで鈍重なイメージだったシルエットを一新。ヒップアップして「前のめり」な印象のデザインを獲得。そしてハイマウントリアパネルを新世代のモデルに展開することで、ひと目見ただけで「モリタエコノスのゴミ収集車」だと認知してもらえるブランディング効果も大きい。

 ハイマウントリアパネルは「昔のスーパーカーに似てるよね」とよく言われるそうだが、既存のテールランプ(仕様によってさまざま)を活かしていった結果とのこと。今回撮影させていただいたプレス式の「プレスマスター」(PB7型)は剛性をアップする「GOU-FRAME」を装備していることもあり、より筋肉質でメリハリのきいたデザインが際立っている。

子どもたちが憧れる「働くクルマ」になってほしい

 モリタエコノスの第7世代ゴミ収集車は、2014年の第1弾リリース以来、順調にラインアップを拡充。現在同社では年間1500~1600台のゴミ収集車を生産しているそうだ。東京都内でも、ハイマウントリアパネルのあるゴミ収集車を目にしたことがある人は多いはず。

 第7世代のデザインを担当したモリタホールディングスの近藤晃一さんは語ってくれた。

「ゴミ収集車は運送業の次くらいに目にすることの多い働くクルマで、街の一部だと考えています。そのデザインが向上することで視覚的な環境改善にも貢献できるのではと思います。私自身も小さいころ、大人の人が手際よくニコニコしながら作業しているイメージがあったので、そういう方を助けるクルマをデザインしていきたいなと思って取り組んでいます。そして、それを見て将来のドライバーとなる子供たちが憧れる存在になってほしいですね」

 ゴミ収集車は納車先の自治体や企業によって仕様が細かく異なっていて、ツルシのクルマはほぼゼロ。カラーリングだけでなく、安全装備やオプションなど、よく見ると千差万別なのも面白いポイントだ。ふだん近所を走っているゴミ収集車を、ちょっとよく観察してみれば、いつもの風景も少し違って見えるはずだ。

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  • AMW 竹内耕太(TAKEUCHI Kota)
  • AMW 竹内耕太(TAKEUCHI Kota)
  • 田舎の大学院で古代インドのサンスクリット語を研究していた元・学者の卵。クルマ遊びにハマって中古車販売店で1年働いた後に出版業界へ。クルマやカルチャー系の雑誌のほか、翻訳書、人文書、地図帳、写真集など手がける。クラシック・フォルクスワーゲンが趣味の中核で、愛車は1963年式カルマンギア。数年前に都内から小田原へ移住し、賃貸ガレージハウスでリモートワークしつつ、箱根や伊豆のワインディングをのんびりドライブする日々。
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