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BMW E36型「M3」がヨーロッパ中から大集結! 純正カラーのブリティッシュ・レーシング・グリーンに眼福【みどり独乙通信】

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TEXT: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)  PHOTO: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)

  • 自宅近所の蚤の市は毎週金曜と土曜日に開催されます。土曜日は人で賑わいますが、金曜日は空いています
  • 商品より超レトロなVWのキャンピングカーの方が気になります
  • たまにレトロなで素敵な椅子が売りに出されていることも。1点ものをチェック
  • 古着から絵画に絨毯⋯⋯なんでもあります
  • 売っているのもはレトロなおもちゃや食器、古着、自転車、靴、絵、お鍋、木材などなんでもありです
  • 蚤の市にはちょっとした食べ物屋さんも出展しています
  • さまざまな国や街からBMW ミュージアムに集合したBMW E36型M3
  • BMWミュージアムの前を通りかかると、偶然にもBMW E36型M3のオフ会に遭遇
  • 偶然遭遇したBMW E36型M3のオフ会。雨が降るまでボンネットを開けて展示していました
  • BMW Weltの駐車場には、BMW E30型M3 Warsteiner風のM2が。順番に数多くの方が写真を撮っていました
  • 古いBMW M3のプレート。現在はこのようなプレートはボディの外に付いていませんね
  • BMW WeltのMの展示コーナーにはカラフルなMモデルが並んでいました
  • 偶然遭遇したBMW E36型M3のオフ会。雨が降ったのが残念でした

ずらりと並ぶ深緑のM3たちに魅せられて

ドイツ・ミュンヘン在住の池ノ内みどりさんは、用事のためにママチャリを走らせていると、BMWミュージアム前で偶然にもヨーロッパ中から集まったBMW E36型「M3」を発見。その光景に誘われるように足を止めた、ある日の出来事をお伝えします。

週末は近所の蚤の市へ

ついこの間までダウンを着ていたと思っていたのに気温は一気に27℃まで上がり、ミュンヘンはすっかり夏の陽気に。そんな週末、2025年に初めて近所の蚤の市へ足を運びました。自宅近所の公園では春から秋にかけて、悪天候やほかに大きなイベントがない限り毎週金曜日と土曜日の早朝から14時頃まで蚤の市が開催されています。

出展者は、一般の方から蚤の市を専門にしているような業者の方までさまざまです。年々、業者さんが全体的に組織化されてきていて、少しワクワク感が減っているのが残念です。でも、たまに見つけるデッドストックのかわいらしいキッチングッズやレトロな花瓶などに出会えると、やっぱり嬉しくなります。フランスをはじめ、さまざまな国の蚤の市を旅先で訪ねるのも楽しみのひとつですが、なるべく見るだけにしておこうと努力しています。

レースで出張していたり、遅く起きてもう終わっていたりと行けなかったのですが、この日はお天気も良く、やっと久々に近所の蚤の市を訪れることができました。興味深かったのは、10代〜20代らしき若者たちが増えたように感じたことです。日本の若者たちに昭和ブームが訪れているように、ドイツの若者たちにも1980〜1990年代がちょっとしたブームでもあります。この日の蚤の市では、レトロファッションの古着や懐かしのラジカセを探している人たちを何人も見かけました。

古臭さを感じるようなものでも、若い人たちが手持ちの最近の洋服や小物とそれらを上手に組み合わせている姿を見て、「めちゃくちゃ素敵だな」と思いました。

ブリティッシュグリーンのM3がBMWミュージアム前に集結

蚤の市を汗ばみながら回ったかと思えば、またダウンジャケットが必要な寒い日が戻ってきました。この日は雨が降る前にママチャリで近所の郵便局まで急いで向かっていると、BMWミュージアム前でBMW E36型「M3」のオフ会が開催されていました。それも、すべて同じ深緑色! 近くで見せていただけましたが、どのクルマもとても綺麗に手入れされていて、最高のコンディションばかりです。

ドイツナンバーだけではなく、ベルギーやハンガリー、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク、はるか遠くのノルウェーなど、ヨーロッパ中の数多くの国々の方が集結していました。隣接するBMW本社のランチタイムということもあり、数多くの社員さんもM3の姿を写真に収めていました。どうやらE36型M3 GTの30周年記念で集まっていた方々のようで、素敵な深緑色は「ブリティッシュ・レーシング・グリーン」というBMWの純正カラーなのだそうです。

見学している間に雨が降ってきて、オーナーのみなさんたちはBMWミュージアムやお向かいのBMW Weltのショールームの見学へ向かわれました。私はというと、慌てて郵便局へ向けてママチャリを走らせました。

雨宿りに入館無料のBMW Weltへ

郵便局で用事を済ませてからさらに雨脚が強くなり、すぐ近くのBMW Weltへ雨宿りに入らせていただきました。ミュージアムは入館料が必要ですが、BMW Weltは無料で誰もが楽しめる大型ショールームで、BMWグループのBMWやMINI、ロールス・ロイスのほか、バイクも展示されています。カフェやショップ、レストランも入っていて、年中数多くの観光客や社会科見学の子どもたちが訪れています。

久々に訪れたBMW WeltのMの展示ブースには、カラフルな「M2」「M4」「M5 ツーリング」が展示されていました。私はどちらかというと、どんなメーカーでもベーシックなカラーよりもカラフルなクルマが好みなのですが、みなさんの愛車は何色ですか? ドイツでは10数年前に白がトレンドカラー入りし、今では日本と同様にスタンダードカラーの仲間入り。白、黒、シルバー、グレーが大半を占めています。

この日は結構混んでいたのですが、インド人らしき団体旅行の方を多くお見かけしました。インドを訪れたことはありませんが、どんなクルマが人気なのでしょう。やはりタタやマヒンドラ(フォーミュラEに参戦中)といったインドの自動車メーカーが主流なのでしょうか。

>>>ドイツ在住池ノ内みどりさんのクルマにまつわるコラムはこちら

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  • 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
  • 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
  • ドイツ ミュンヘン市在住 フリーライター&コーディネーター。東京で学生生活を謳歌した後にオーストリアのザルツブルグで再び学生生活を謳歌し、なんとか卒業。三度目の学生生活を謳歌しにミュンヘン大学入学を機にドイツへ。ミュンヘン大学在学中の現地広告代理店でのアルバイトがきっかけで、モータースポーツに魅せられて大学を中退し、モータースポーツ業界へ飛び込む。愛車のBMW M240iカブリオレを駆り、ヨーロッパ各国のサーキットへ取材に向かう。趣味はアルプスの峠越えドライブと蚤の市めぐり。好きなサーキットはニュルブルクリンクとスパ・フランコルシャン。ヨーロッパ生活はもう少しで30年。
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