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ミニバンやSUVは死角は想像以上に大きめ!首を動かして積極的に目視するが重要です

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TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)  PHOTO: AMW

バックミラーの死角

クルマには後方の死角を補うために、ルームミラーやサイドミラー、あるいはバックモニターがついている。しかし、これらのミラー類も万能ではなく、ミラー直近の低い位置や、ミラーの位置の外側は見えないので、ここにもまた死角ができてしまう。

このミラーの死角への意識が甘いと、交差点で自転車やバイクの巻き込み事故を起こしたり、車線変更時に後続車を見落とし、事故を起こしたりすることになる。ミラーやバックモニターだけに頼らず、教習所の運転講習のように首を左右に振って、サイドミラーの範囲外の安全を確認することを忘れないようにするように心がけてほしい。

見えない部分を認識して注意することが大切

さらに、クルマの死角は車高の高さや、ボンネット、トランクの長さによってもけっこう異なる。

セダンであれば、前方の死角はバンパーの先端から4〜5m。後方はバンパーから7〜8m。左右では右ハンドル車で、右はドアから1〜2m、左はドアから4〜5mが死角の範囲になる。

それがミニバンになると、ボンネットが短い分、前方の視界は開けてはいるが、車高が高い分、左右の死角が大きく、後方は運転席の後ろの空間が広いために、死角がセダンの1.5倍ぐらい長くなるので、バックするときはとくに注意が必要だ。

SUVは車高が高く、ボンネットもあり、さらに各ピラーも太めなので、全般的に他の車種よりも死角が多いので要注意だ。こうした死角による事故を防ぐためには、乗車前にクルマの周囲を確認することや、バックミラーの位置を正しく調整することが第一だ。

そして、ウインカーを早めに出すこと。ミラーやバックモニターだけに頼らず、きちんと首を動かし、目視でも周囲を確認することも忘れずに。その他、サイドミラーの真横、外側の死角を補うブラインドサイドカメラや、サイドミラーの端の方に取り付けるブラインドスポットミラーを併用するのも有効だ。隣接する車線後方に他の車両がいることを知らせるブラインドセンサーなどのシステムも普及してきているので、これらも死角対策のアシストとして役立てたい。

しかし、ドライバーがまずクルマには死角があることを認識。そのうえで見えない危険を予測しようとする安全意識こそが一番重要なので、絶えずそのことを忘れないようにしたい。

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  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • モータリング ライター。現在の愛車:日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)。物心が付いたときからクルマ好き。小・中学生時代はラジコンに夢中になり、大学3年生から自動車専門誌の編集部に出入りして、そのまま編集部に就職。20代半ばで、編集部を“卒業”し、モータリング ライターとして独立。90年代は積極的にレースに参戦し、入賞経験多数。特技は、少林寺拳法。
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