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ル・マン24時間レースでファンサービス全開! ドライバーパレードはノベルティ争奪戦で大盛りあがり【みどり独乙通信】

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TEXT: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)  PHOTO: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)

  • オフィシャルカーが通ったのでやっとパレードがはじまるかと思い気や⋯⋯
  • やっとドライバーパレードが開始。フェラーリから先頭で全ドライバーが続きます
  • パレードの先頭は2024年優勝のフェラーリから
  • フェラーリから先頭で全ドライバーが続きます
  • キャディラックをドライブするジェンソン・バトンらがフェラーリに続きます
  • オーバーヒートでクラシックカーは立ち往生
  • 冷房のないクルマでのパレードもかなりキツイでしょうね
  • ドライバーパレードの様子
  • バレンティーノ・ロッシが投げてくれたものをキャッチできてめちゃくちゃ嬉しそうな男子たち
  • 酷暑で着ぐるみを着る中の人たちのことも心配になりました
  • ご家族かファンを見つけてダイブするアストンマーティンのドライバー
  • サーキットで活動する消防車もパレードに参加します
  • ドイツではまだ見た事のないDSのEVカーも登場
  • 工具メーカーのパレードは工具を積んだ職人さんのクルマ
  • 酷暑の中、ダンサーのみなさんも大変
  • サンバダンサーのみなさんも笑顔で酷暑のなか、素敵なダンスを魅せてくださいました
  • サンバダンサーのみなさんも笑顔で酷暑のなか、素敵なダンスを魅せてくださいました
  • ムッシュ・ビバンダムはどうやら空調が効いてるようです
  • 恐竜の中の方は地獄の暑さでしょうね
  • ノベルティを投げ込んでもらうのにクリエイティブな人々を見かけました
  • バンドの方々も1時間以上演奏しながら歩き続けます
  • 手がにょきにょき
  • みなさん色んなノベルティをもらおうと必死です
  • みなさん必死に手を伸ばします
  • 白バイ先導で救急車も出動。本物の急患用です
  • ポルシェのドライバーはクルマから降りてファンを盛り上げます
  • TOYOTA GAZOO Racingの小林可夢偉選手もファンと一緒にパレードに参加

街をあげてのお祭りムード!

ドイツ在住でモータースポーツの取材を精力的に行う池ノ内みどりさん。2025年もヨーロッパ3大耐久レースと言われる、伝統のル・マン24時間レースを取材しています。決勝レース前にははまるでお祭り騒ぎのような熱気のなか、ドライバーパレードが開催。その様子をレポートします。

ドライバーパレードは酷暑の中で開催

FIA 世界耐久選手権(WEC)2025 第4戦 ル・マン24時間レースの取材で毎年フランスへ来るものの私のフランス語の知識は著しく低く、それでも毎日「ボンジュール(こんにちは)」「メルシー(ありがとう)」「シルブプレ(お願いします)」「サヴァ(元気?)」「オヴォワ(さよなら)」だけは何度も口にする機会があるので、この5つの言葉でなんとかなるものです。

2025年は2日間にわたって行われたノックアウト方式の予選を勝ち抜いて、キャディラックが見事ワンツーでポールポジションを獲得しました。長いル・マン24時間レースの歴史で、キャディラックがポールポジションを獲ったのは初めてではないでしょうか。

決勝レースを迎えるにあたって、金曜日は前夜祭ともいえるドライバーパレードが市内中心地のジャコバン広場を出発点として行われました。この日は気温30℃を余裕で超える酷暑。それも、日本の夏に近いじっとりした湿度の高さが体力を消耗します。

この日は14時にインタビューの予定があったので一旦サーキットへ入りましたが、とんでもなく広く遠い駐車場から徒歩でメディアセンターやインタビュー会場まで数kmを歩き、滝のように汗を流しながらのインタビューはとても恥ずかしかったです。

インタビューを終えてすぐに街のパレード会場へ向かったのですが、街は交通規制がかかっている上に、大勢のファンがドライバーを間近で観ようと詰めかけていたため、トラムに乗って向かいました。2024年はスリに何度もバッグに手を掛けられて危なかったので、今回はかなり用心しました。

クラシックカーが悲鳴⁉ オーバーヒートで立ち往生続出

到着すると、街にはとんでもない数のファンのみなさん。一体何時から炎天下のなかで待っていたのでしょうか。その力強さとエネルギーには脱帽です。ドライバーパレードでは各チームや自動車メーカーごとにいろんなプレゼントをファンへ向けて投げるので、それをお目当てにしている方も多いんですよ。

Tシャツやキャップ、キーホルダーやステッカー、エコバッグ、お菓子など、チームや地元企業、スポンサー企業によってさまざまですが、かなりいいものもあります。そりゃあ精一杯声援を送ってノベルティを手に入れたい気分は分かります。

パレードは16時スタート予定でしたが、炎天下に待ち続けるファンや警備の方々、そして私たちメディア関係者もかなりぐったり。時間が押しているのかなかなか始まりません。メディアセンターを出る際に冷たい水を水筒に注いで持って行ったのですが、猛暑であっという間に飲み干してしまい、パレードのオフィシャルの方がくださった2本もすぐに空になってしまいました。

パレードはかなり(時間が)押してスタート。オフィシャルカーに続き、アメリカンなバイカーのグループやサンバ隊、スポンサー企業、ブラスバンド隊のみなさんらが、オープンのクラシックカーに乗ったドライバーらの間に次々と流れていきます。しかし、猛暑のなかのクラシックカーはたまにオーバーヒートをして停まって立ち往生したりもします。何度もエンジンをかけ直したり、みんなで押したりと、なかなか大変そうです。パレードのクルマはかなりのスロー走行なので歩いた方が速いほど。クルマから降りてファンサービスをしてくれるドライバーもいます。

声を張り上げる子どもたちと、それに応えるドライバーたち

ちいさなお子さんから中高生くらいに見える子どもたちが「シルブプレ~!(ください! おねがいします!)」と大声で必死にお願いしている姿は、なんともかわいらしいものです。「もっと大きな声を出して!」と盛り上げるドライバーもいて、「わぁ~!」「キャ~!」っと、その場に大歓声が起きて老若男女ともに声を張り上げます。2025年もそんなことをすっかり忘れて耳栓を持って来るのを忘れてしまいました(苦笑)。

尋常じゃない蒸し暑さに、とてもじゃないですが最後まではパレードを見届けることができず、18時半ごろにリタイアして街の中心地にあるスーパーマーケットへ駆け込み、冷たい飲み物を購入しようとしたら棚は見事に空っぽ。ファーストフードやアイスのお店にも長蛇の列ができていて、諦めてトラムに乗って帰路につきました。宿に帰る途中、最寄りのスーパーマーケットに寄ってアイスや冷たい飲み物をたくさん購入したのは言うまでもありません。

>>>ドイツ在住池ノ内みどりさんのクルマにまつわるコラムはこちら

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  • 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
  • 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
  • ドイツ ミュンヘン市在住 フリーライター&コーディネーター。東京で学生生活を謳歌した後にオーストリアのザルツブルグで再び学生生活を謳歌し、なんとか卒業。三度目の学生生活を謳歌しにミュンヘン大学入学を機にドイツへ。ミュンヘン大学在学中の現地広告代理店でのアルバイトがきっかけで、モータースポーツに魅せられて大学を中退し、モータースポーツ業界へ飛び込む。愛車のBMW M240iカブリオレを駆り、ヨーロッパ各国のサーキットへ取材に向かう。趣味はアルプスの峠越えドライブと蚤の市めぐり。好きなサーキットはニュルブルクリンクとスパ・フランコルシャン。ヨーロッパ生活はもう少しで30年。
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