森の中の隠れ家、ぺティ・ジーン自動車博物館へ
石油博物館の取材を終え、300マイル(約480km)ほど走ってモーテルにチェックイン。ここでは3連泊し、スーパーに買い出しに出かける以外は部屋に籠り、溜まっていた原稿書きに精を出し、3日目の朝に米国トヨタ自動車に向けて出発。
本社の内部施設として整備された自動車博物館を見せていただいた後、100マイル(約160km)ほど走ってモーテルにチェックイン。翌日は朝7時半に出発して70マイル(約110km)ほど走って、次なる博物館のペティ・ジーン自動車博物館に到着。
まるで河口湖畔か御殿場の街外れのような雰囲気がある、緑の木立に囲まれた一角に、目指すペティ・ジーン自動車博物館はあった。
高級車とスポーツカーに重点を置いた珠玉の60台
博物館の建屋は、まさに河口湖自動車博物館の本館をひとまわり大きくした感じで、少し背の高い平屋建てかと思ったら、じつは地上1階・地下1階からなる2階層。
取材に訪ねたときに地下は会議室&お手洗いだけで、実車の展示は地上階のみ。それでも60台ほどがゆとりを持って展示されているのだから、スペース的には充分なものがある、ということなのだろう。
展示車輌の傾向は、米国産車輌がメインで、高級車とスポーツカーに重点が置かれている。
だからフォード「T型」や「A型」などもベーシックなセダンではなく、ボートテールのスピードスターやウッディなボディのステーションワゴンが注目を浴びる展示になっている。高級車としてはキャデラック「フリートウッド」やリンカーン「コンチネンタル」はもちろんだが、旧いモデルでは1929年のマーモン「クーペ」や1937年のパッカード「タウンカー」なども見逃せない。
スポーツカーではシボレー「コルベット」の初代モデルから現行の8代目までが勢ぞろい。
2代目が、最大の特徴であるクーペ・モデルではなくコンバーティブル・モデルだったのは残念だけど、多くの博物館ではムービー・モデルのタイムマシン仕様にコンバートされているデロリアン「DMC12」が、スポーツカーであるベースモデルのまま(コンバートされないまま)展示されているのは、クルマファンとしては嬉しい限りだ。













































