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マニュアルシフト派が絶賛!ドイツ『CAEレーシング』に潜入

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精緻極まる金属加工が走りの本能を呼び覚ます

クルマが好き、メカが好き、走るのが好き

エンジニアでありCAE代表でもあるクリスチャン・アウ氏は根っからの走り好きであり、メカ好き。エッセンに生まれ育った彼が、免許を取って最初に乗ったのはオペル・カデット・クーペ。
近くにオペルの工場があり、もっとも身近な存在だったからだ。そのクルマはわずか半年で事故で潰れてしまったが、またすぐに買い直したという。マニュアルギアボックスの操作性を改善すれば、もっと気持ちよく走ることができると考えたのはその頃のことだ。

CAE 、ショートストロークシフト、クイックシフト、ウルトラシフター

ひとつのシフターを組み立てるのに必要な部材はなんと70個。作業スペースのツールボックスを開くと、各パートに分類されたパーツがずらりと並んでいた。整理整頓された仕事場から優れた商品は生まれる。CAE 、ショートストロークシフト、クイックシフト、ウルトラシフター

CAE 、ショートストロークシフト、クイックシフト、ウルトラシフター

熟練した作業者によってひとつひとつ丁寧に組み上げられていくシフター。緻密な手作業が高いクオリティを生む。ドイツの正確なモノ作りの現場がここにある。

「気持ちいいと感じさせるのは、ハンドルとシフト。このふたつのインターフェイスこそが大事です。シフトノブが動く距離を縦と横で揃え、正方形の中に収まる動きにすることが一番気持ちいい。すべてのウルトラシフターはそのように設計されています」。
秘密は縦軸と横軸の作用点を分けてあること。こうすることで、前後左右の移動距離を揃えることができるのだ。トラス状のボディを組んでハイマウントにしているのは、もちろんその距離を短くするため。
このコンセプト自体は、友人の乗るVWタイプ1用にショートシフターを作った20年前から今に至るまで変わっていないという。

CAE 、ショートストロークシフト、クイックシフト、ウルトラシフター

4回作り直したというM2のショートシフターを操るクリスチャン氏。すべてはユーザーの心地よさのため。妥協しない姿勢が製品に現れている。

やがてサンデーレーサーたちの間で話題となり、口コミで評判は広がっていった。早い時期からウェブサイトを立ち上げたことで、海外からの注文も入るようになったが、独立したのは2013年のこと。それまでは本業の傍らシフターを作り続けてきた。
「20万キロ走った友人のE46の320dに装着しましたが、そのクルマはそこからさらに20万キロ故障せずに走っています。耐久性でも問題ありませんね」。CNCで丁寧に削り出された70ものパーツを組み上げていく。必要な部材はすべてCAEが拠点を置くエッセン近郊で加工されたもの。顔を突き合わせて部品ひとつひとつを検討し、作り上げていくさまはまさにマイスターそのものだ。

CAE 、ショートストロークシフト、クイックシフト、ウルトラシフター

完成品やパーツが並ぶストックヤード。手狭になってこの場所に移ってきて2年。すでにここもスペースが足らなくなってきているようで、ガレージに駐まっていたカデットは売却されてしまうようだ……。

「M2用のウルトラシフターは製品化までに4回作り直しました。今は納得の出来映えです」。改善すべきところを見つけたら、それを解決しなければ気が済まない。そんな職人気質のクリスチャン氏。
使うヒトのことを常に考え、モノにヒトが合わせるのではなく、モノを徹底的にヒトに合わせていく。使うヒトのことを無視しない彼らのモノ作りの姿勢こそがCAEの真髄。ほんのわずか手首を動かしただけで変わるギア。この快感をぜひとも味わって欲しい。

CAE 、ショートストロークシフト、クイックシフト、ウルトラシフター

現在のデモカーであり開発車両でもあるM2。HREのホイールやアクラポビッチのエキゾーストなどでスポーティにカスタマイズされている。もちろんウルトラシフター導入済みだ。CAE 、ショートストロークシフト、クイックシフト、ウルトラシフター

 

CAE RACING
https://cae-racing.com

[リポート:オートファッションimp編集部]

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