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「裏側に大きな亀裂!?」表面だけでは発見できないタイヤの劣化状況

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タイヤの製造年月を調べるにはココ!
劣化を早めてしまうアノ原因とは

愛車の点検の中でも、タイヤの点検はとくに重要で、

  • タイヤの空気圧
  • タイヤの亀裂、損傷
  • タイヤの溝

以上の3点は、ドライバーに義務付けられている日常点検の項目にも入っている。
これらについて、こまめにチェックしている人も多いだろうが、そうした人でも見やすい場所だけ、パッと見て終わりにしている人も多いのでは??
じつは、見えづらいタイヤの内側の劣化は表面以上に進んでいるのである。

人の身体も、一見健康そうに見えても人間ドックを受診すると、見えないところでガタがきていることがある。じつはタイヤも同じようなことがあって、普段見えない内側のサイドウォールやトレッドなどイン側だけ偏摩耗しているといったケースが珍しくない。

例えば、タイヤ側面のサイドウォールのひび割れ。
サイドウォールに発生する無数の細かいひび割れを「チェッキング」といい、だいたい生産から4年ぐらい使っていると、徐々にチェッキングが増えてくるそうだ。タイヤの生産年は、サイドウォールの刻印でチェック可能。写真のタイヤでは「9MCR2904」となっているが、見るべき箇所は下4桁(2000年以降製造の場合)。この場合は、’04年の29週に作られたことになる。

クラックが、細かく、小さいうちは使用し続けることが可能だが、タイヤ内部のコードやワイヤーに達してしまうと”バースト”の原因になるので要交換となる。

タイヤのゴムにひび割れが入る原因は経年劣化が第一で、その他に

  • 空気圧不足
  • 過荷重での使用
  • 洗剤、つや出し剤、タイヤワックスなどの塗布(タイヤは水洗いが基本)
  • 高温、紫外線、オゾンの多い場所での使用・保管
  • クルマの使用頻度が極端に少ない

などが挙げられる。

通常は普段直射日光のあたる外側のサイドウォールの方が傷みやすいと思われているが、エンジンの熱などの影響で”内側のサイドウォールだけがクラック”というケースも。意外にも外は比較的無事でも、内側のほうが酷いケースもあるそうだ。

写真のタイヤはその一例で、外から見える側はチェッキングは確認できるが、内側のサイドウォールではクラックが多く、ビートの周囲を囲むような割れも入るなど危険な状態。
このタイヤを装着していたクルマはターボ車で、車体右側にタービンがあるため、特に右前輪の内側の劣化(亀裂)が酷かった。

こればかりは、タイヤ&ホイールを車体から外さない限り点検することはできない。
やはり5000kmを目安に、タイヤローテーションを行なって、タイヤの表裏を確認しておくべきだろう。

残り溝も、一番内側だけ極端に減っていたり、異物が見えづらいところに刺さっているようなことも。そんな意味でも、普段見えない部分の定期点検も怠らないように気を付けたいところだ。

 

(レポート:藤田竜太)

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