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TCRシリーズ開幕!アルファ ロメオ・ジュリエッタがシェイクダウンで準備万端

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TEXT: 原田 了(HARADA Ryo)  PHOTO: 原田了、Auto Messe Web編集部

ベールを脱いだ熱血イタリアの大本命

 穏やかな陽気に見舞われた4月22日。静岡県・富士スピードウェイでは、スポーツ走行枠を使ってアルファ ロメオ・ジュリエッタTCRがシェイクダウンテストを行った。

 TCRジャパンはスーパーフォーミュラ(SF)のサポートレースとして企画され、ここ数年、世界中で人気が高まっているFIA-GT3(市販の2シーターまは2×2シーターのクーペがベース)のツーリングカー版。アルファ ロメオ・ジュリエッタTCRは、ゴールデンウィークが明けの5月18~19日に大分県はオートポリスが第2戦TCRジャパンに照準を合わせたわけだ。

 TCRジャパンといえば、約1カ月前に、ここ富士スピードウェイで公式テストが行なわれたが、その時にお披露目された競技車両はアウディRS3 LMS SEQとVWゴルフGTI TCR SEQのドイツ車と、これを迎え撃つ格好のホンダ・シビックTYPE R TCRの3モデルのみ。シリーズのエントリーリストに掲載されていたアルファ ロメオ ジュリエッタTCRは、この時点では姿を見せないでいたが、ついにシェイクダウンへと漕ぎ着けた格好となった。

 TCRは、メーカーから委託されたコンストラクター(競技車両製作会社)が製作。例えば、ホンダのシビックTYPE R TCR は、イタリアのJASスポーツで製作され、アルファ ロメオのジュリエッタTCRに関しては、やはりイタリアのミラノに本拠を構えるRomeo Ferraris(ロメオフェラーリス)で製作されたもの。今回のテストも同社の日本法人であるRomeo ferraris JAPANが主導して行われた。

 当日は、Romeo ferrarisのイタリア本社からはデータエンジニアのファーラン・フェルナンドさんが派遣されており、力の入れようが窺われた。

 TCR車両とは、概略でいうなら4ドアセダンまたは5ドアハッチバックのボディに、2リッター以下のターボエンジンを搭載。ジュリエッタTCRは名のとおり、2010年に登場したアルファ ロメオの3代目となるジュリエッタがベースだ。エンジンもベローチェ1750TBIに搭載される1742ccの直4ターボをチューニングしたもの。最高出力は340馬力を絞り出し、昨年秋に鈴鹿で開催された世界選手権で優勝したことでも知られている。

 2台のジュリエッタTCRを、シリーズに出場予定のドライバーも含めて数人がドライブ。スーパー耐久シリーズでも活躍するベテランの前嶋秀司選手にクルマのフィーリングを尋ねたところ「これまで、いろんなクルマをドライブしてきましたが、どれとも全く違っていて、『よく分からない』というのが正直なところ」と苦笑いしながらも「旋回速度が高いから横Gも充分に出ている」と素性の良さの一端を語ってくれた。

 走り始めの早い段階から前嶋選手は1分50秒フラットで走行。これは1か月前の公式テストで宮田莉朋選手がアウディRS3 LMSでマークしたトップタイムの2秒落ち。当時と比べると気温も随分上昇しているから、直接的な比較にはならないが、シェイクダウンでここまでタイムが出せれば当然期待は高まる。

 Romeo ferraris JAPANの高橋誠輝社長も「開幕が楽しみです」と好感触を得たようだった。

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  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • ライター。現在の愛車は、SUBARU R1、Honda GB250 クラブマン、Honda Lead 125。クルマに関わる、ありとあらゆることの探訪が趣味。1955年、岡山県倉敷市生まれ。モータースポーツ専門誌の地方通信員として高校時代にレース取材を開始。大学卒業後、就職して同誌の編集部に配属。10年間のサラリーマン生活を経て90年4月からフリーランスに。モータースポーツ関連の執筆に加え、オートキャンプからヒストリックカーイベントまで幅広く取材。現在ではAMWに、主にヒストリー関連コラムを執筆。またライフワークとなった世界中の自動車博物館歴訪を続け、様々な媒体に紹介記事を寄稿している。
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