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SUPER GT 2019 FUJI GT 500km RACE「雨の赤旗、のち迫真の大バトル」【画像14枚】

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TEXT: 原田 了(HARADA Ryo)  PHOTO: 成瀬陽介、遠藤樹弥

【GT300クラス】

 4番手スタートとなったNo.11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信)が、最初のリスタート明けで大きくポジションアップ。6周目にはポールスタートのNo.56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(平峰一貴/サッシャ・フェネストラズ)をパスしてトップに立っている。赤旗からレースが再開した後も11号車はトップをキープしていたが、路面が乾き始めると、このコンディションにジャストフィットしていたのか、No.65 LEON PYRAMID AMG(黒澤治樹/蒲生尚弥)が後方から猛チャージ。28周目には2位にまで順位を上げていった。

 さらに65号車は、31周目には11号車もかわしてトップに立っている。この流れから、レインタイヤからドライタイヤに交換するタイミングを考えていた11号車は、ドライブしていた安田とピットが相談し、35周終了時点でライバルに先んじてルーティンピットを敢行。安田から平中に交替するとともにドライタイヤに交換している。

 各車がタイヤ交換を終えた後、第2スティントでのトップ争いは、11号車と56号車の一騎打ちとなった。ただし、11号車が数秒のアドバンテージを保ったまま周回を重ね、56号車に付け入るすきを与えない。そうこうしているうちに56号車はむしろ、後方から65号車の猛チャージを受けるようになる。さらにNo.88 マネパ ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)もこのバトルに参入し、65号車をかわした後は88号車が56号車相手にバトルを繰り広げることになる。これでトップ安泰かと思われた11号車だが、最後の難関が待っていた。

 開幕戦でポールから決勝2位を奪い、今回勝てば富士で6連勝の偉業を達成することになるNo.55 ARTA NSX GT3(高木真一/福住仁嶺)が、2位争いのバトルにもぐりこんだ後に抜け出し、さらにトップを行く11号車に照準を合わせてきたのだ。大詰めに来て11号車のテールに食らいついた55号車だったが、なかなか簡単にはパスできない。逃げる11号車の安田は、彼らを周回遅れにしようとしたGT500のマシンをも利用。最後までポジションを守りきってトップチェッカー。去年のタイ・ラウンド以来となる今季初優勝を飾ることになった。

 55号車に続いて3位には、No.88 マネパ ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)が入った。去年までGT500で戦っていた小暮の加入が若い元嶋にも刺激となったようで、則武功雄監督の言う“小暮効果”が現れた格好だ。

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  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • ライター。現在の愛車は、SUBARU R1、Honda GB250 クラブマン、Honda Lead 125。クルマに関わる、ありとあらゆることの探訪が趣味。1955年、岡山県倉敷市生まれ。モータースポーツ専門誌の地方通信員として高校時代にレース取材を開始。大学卒業後、就職して同誌の編集部に配属。10年間のサラリーマン生活を経て90年4月からフリーランスに。モータースポーツ関連の執筆に加え、オートキャンプからヒストリックカーイベントまで幅広く取材。現在ではAMWに、主にヒストリー関連コラムを執筆。またライフワークとなった世界中の自動車博物館歴訪を続け、様々な媒体に紹介記事を寄稿している。
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