【GT500クラス】
予選からの5月晴れで明けた決勝日だったが、レースのスタートが近づくにつれて厚い雲が張り出してくる。全車がグリッドに着いた辺りからは、パラパラと小雨が降り始め、路面は完全なウェット状態。そのため、決勝レースはセーフティカー(SC)の先導によるスタートとなり、2周を終えたところでレース開始となる。上位陣は接戦を続けたが、次第に雨が激しくなり、12周を終えたところで再度SCが登場。さらにSC導入中にも2コーナー先でクラッシュする車両があり、15周を終了した時点で赤旗中断となる。
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この時点ではまだコースはウェットコンディションだったが、徐々に路面はドライコンディションへ。予想通り、38周を走り終えた時点で5番手につけていたNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/フレデリック・マコヴィッキィ)がピットイン、タイヤをスリックに代えると、以後は上位陣が続々ピットインしてタイヤを交換。レースは第二部へと進んでいく。
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ここから先は、各所でバトルが繰り広げられるが、トップ争いは次第に、No.23 MOTUL AUTECH GT-RとNo.38 ZENT CERUMO LC500の一騎打ちに収れんしていった。タイヤの特性か、23号車がタイヤ交換直後からハイペースで走るのに対して、38号車はスティントの序盤は我慢を強いられながら、中盤以降はペースが上回る。この展開で2スティント目と3スティント目が展開されたが、レースも終盤となった99周目の1コーナーで38号車の立川が23号車のクインタレッリをパス。その後も立川はクインタレッリをジワジワ引き離していき、2年ぶりの優勝を飾ることになった。
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2位でチェッカーを受けたクインタレッリは、2戦連続の2位入賞でランキングトップに。3位にはNo.1 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン)が入り、LEXUSとNISSAN、そしてHondaの3メイクスが表彰台を分け合うことになった。
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