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NASCARトラックシリーズ第6戦、日本人監督のHREが今季3度目のトップ10フィニッシュ

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)

HREの16号車は伝統のTRDカラーで登場

 アメリカでもっとも人気のある自動車レースである「NASCAR(ナスカー)」の3大カテゴリーの一つ「2019NASCAR Gander OutdoorsTruckシリーズ」。5月3日に開催された第6戦「JEGS 200」の舞台は、デラウェア州ドーバーにあるドーバー・インターナショナル・スピードウェイ。1周1マイル(1.609km)のオーバルコースを、第1と第2ステージが45周、最終ステージ110周の合計200周で争う。

 ドーバー・インターナショナル・スピードウェイのコーナーは、第5戦のテキサス・モーター・スピードウェイ同様ハイバンク24度。アクセル全開のままコーナーを回ることができるため、平均スピードが高い「世界最速の1マイル・オーバル」だ。路面はコンクリート舗装だが、周回を重ねていきタイヤのゴムが路面に付着してくると、グリップが変化しアクシデントが起こり易いことから、魔物が潜む「モンスター・マイル」の異名を持つトラック(コース)だ。

 NASCAR唯一の日本人オーナーである服部茂章氏が率いる「Hattori Racing Enterprises(HRE)」は、このシリーズの昨年のチャンピオンチーム。今季は、ドライバーにAustin Hill(オースティン・ヒル)選手を起用し、新たな体制でこれに挑んでいる。今回、この16号車は、「TOYOTA RACING DEVELOPMENT」の支援を受け、伝統のTRDカラーを身にまとった「TRD 40THANNIVERSARYTOYOTA TUNDRA」として出場した。

 ここまで2レースをマシントラブルでリタイアしているHREは、約一か月におよぶレースのインターバルを使い、マシンを風洞テストにかけて徹底的に検証して原因究明を行った。

 ドーバーのレースは5月3日(金)の午後5時から決勝スタートとなる。その決勝を前に、2日(木)の午後からフリー走行セッションが始まった。最初のセッションでは、セッティング作業も好調で3番手をマーク。2回目は少しマシンセッティングを外してしまって14番手と順位を落としたものの、3日午後の予選では12番手、6列目アウトサイドのグリッドを獲得した。

 そして午後5時からスタートした決勝レースでは、まず45周の第1ステージで「#16 TRD 40THANNIVERSARYTOYOTA TUNDRA」は、スタートダッシュで8番手までポジションアップし、さらに一つポジションを上げてこのステージを終了。ここでピットインし、チームの素早い作業もあって5番手から第2ステージをスタート。この第2ステージも大きな混乱もなくHREの16号車もピット作業を終えて5番手のまま最終ステージに進んだ。

 最終ステージはチームの読み通り、イエローコーションが連発。111周目に起きたスピンによるイエローでは16号車はコース上にとどまり、154周目に後続で起きた多重クラッシュでのイエローを使ってピットイン。タイヤ4本交換と給油、そしてマシンの調整をした。

 しかし、この際のピットロードでの速度超過があり、ペナルティを課せられてしまう。通常なら同一周回の最後尾につけられるわけだが、クラッシュの発生場所の問題で隊列に入れず、22番手まで後退となってしまう。そして166周目にリスタート。オーバーテイクのしにくいコースであるにもかかわらず、ヒル選手は、ここで鬼神の走りを見せ一気に9番手までアップ。最終的には7番手にまでポジションを上げ、そのままチェッカー。4レースぶりに今季3度目のトップ10フィニッシュとなった。

 NASCARトラックシリーズ、続く第7戦は、5月11日、カンザス州にあるカンザス・スピードウェイで開催となる「Digital Ally 250」。1周1.5マイル(2.4km)のトライ・オーバルコースを167周で争われるレースは、午後8時30分(現地時間)に決勝がスタートする。

 

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