おとなしい見た目のわりにパワーのギャップが激しい! パワフルなクルマ5選

おとなしい見た目のわりにパワーのギャップが激しい! パワフルなクルマ5選

「羊の皮をかぶった狼」と呼べるクルマ

 見た目は普通なのにパワフルなエンジンを積んだクルマのことを「羊の皮をかぶった狼」と表現するのは、ど定番といえるおなじみのフレーズですが、この言葉が生まれたのは1964(昭和39)年といわれています。この言葉で表現された最初のクルマは「スカイライン2000GT-A」、4気筒エンジンだったスカイラインのノーズ(エンジンルーム&ホイールベース)を伸ばして6気筒エンジンを搭載するという、いま考えると強引ともいえる手法で生まれたスポーツモデルでした。羊の皮を被った現行車

 そして、この言葉を考えついたのはモータージャーナリストの重鎮である三本和彦さんというのも定説です。そして、「羊の皮をかぶった狼」というフレーズは日本のクルマ好きにとって特別なものとして認知されてきました。では、2019年5月時点の新車ラインナップでも見た目とパワーにギャップがあるモデルはあるのでしょうか。ちょっと無理やり感もありますが5モデルをピックアップしてみました。

三菱 eKスペース

 三菱の軽自動車といえば、フルモデルチェンジしたばかりのeKワゴン、その派生モデルでド派手な顔つきのeKクロスが話題ですが、スーパーハイトワゴンの「eKスペース」には、ちょっと意外なグレードが存在しています。羊の皮を被った現行車

 それが「Tセーフティパッケージ」です。これは標準マスクの外観ながら、そのフロントフードの下に収まるのは軽自動車の自主規制枠いっぱいとなる47kW(64馬力)を発揮する3気筒ターボ。しかもフロントカメラによって歩行者と車両を検知する衝突被害軽減ブレーキも装備しているという充実ぶり。FFでは税込み162万円というリーズナブルなメーカー希望小売価格も魅力の一台です。羊の皮を被った現行車

スズキ・ハスラー

 軽自動車の中でも異彩を放つ、クロスオーバーSUVがスズキ・ハスラー。ちょっと大きめのタイヤ、幅広く設定された2トーンルーフ仕様などカジュアルでおしゃれなコンパクトSUVとして幅広い世代から支持されているモデルであることは知られています。羊の皮を被った現行車

 どこかパイクカー的なルックスのハスラーですが、じつはターボエンジンの設定があるのです。もちろん、こちらも軽自動車の自主規制いっぱいとなる47kW(64馬力)を発生する強心臓。しかもISGを用いたマイルドハイブリッドシステム「S-エネチャージ」を組み合わせることで、FFで27.8km/L(JC08モード)という好燃費を実現しているのもうれしいポイントではないでしょうか。羊の皮を被った現行車

 ちなみに「Gターボ」グレードのメーカー希望小売価格はFFで140万9400円となっています。

トヨタ・ハリアー

“羊の皮”というには十分にいかつい顔つきのハリアー。2013年のデビュー当初は2リッターNAエンジンと2.5リッターハイブリッドの設定で、そのルックスに対して走りはおとなしめのSUVといった評価を受けることもありましたが、現在は異なります。羊の皮を被った現行車

 スポーツユニットとして2リッター直噴ターボエンジンが設定されています。その最高出力は170kW(231馬力)、最大トルクは350N・mとクロスオーバーSUVというキャラクターから期待する以上のパフォーマンスを実現。羊の皮を被った現行車 トランスミッションはダイレクト感ある6速ステップATとなり、ボディの変形をコントロールするパフォーマンスダンパーを備えるなど走りを磨き上げています。なお、ターボエンジン搭載グレードの価格帯は338万400円~457万4880円です。

日産ノートe-POWER

 いま一番売れている登録車「日産ノート」には、ひとめでスポーティとわかるNISMO仕様もありますが、スタンダードなグレードでも電動パワートレイン「e-POWER」を積んでいれば、コンパクトカーとは思えないほどの走りを味わうことができます。モーターの特徴である太いトルクが魅力です。羊の皮を被った現行車

 なんと最大トルクは254N・m。2ターボ級のトルクが、発進直後から味わえるのです。その加速感は100km/hオーバーまで一息につながったもので、コンパクトカーとは思えないほど。まさに21世紀の「羊の皮をかぶった狼」といえる走りを実現しているのです。羊の皮を被った現行車

 また、後輪も独立モーターで駆動する4WDがラインナップされているおかげで雪国のユーザーも選択肢とできるのも見逃せません。標準タイプのノートe-POWERの価格帯は190万1880円~264万600円と「狼」としては手頃なのもうれしいポイントです。

BMW i8

 カーボンファイバーのボディにバタフライドアというスーパーカーらしいルックスを持つBMW i8を「羊」と見間違える人はいないでしょうが、このスーパーカーのパワートレインがPHEV(プラグインハイブリッド)で、エンジンは1.5リッターの3気筒ターボだと聞けば、そのパフォーマンスには期待しないという気持ちになるかもしれません。羊の皮を被った現行車

 しかし、落胆する必要はありません。後輪を駆動する1.5リッターターボエンジンと前輪の駆動を担う電気モーターを組み合わせたシステム最高出力は170kW(362馬力)、最大トルクは320N・mに達しているのです。羊の皮を被った現行車

 スーパースポーツとしては物足りないかもしれませんが、車両重量1590kgのボディを250km/hまで加速させるというのですから、十分以上といえるでしょう。小排気量エンジンのプラグインハイブリッドというプロフィールから羊のような走りを想像していると、その真のパフォーマンスに驚くこと請け合いです。もっとも、メーカー希望小売価格はクーペで2096万円、その性能を味わうにはハードルが高そうです。


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