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クルマのリアフォグ点灯はマナー違反! 知らずに使っている人が急増中

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TEXT: 近藤暁史(KONDO Akifumi)

後続車には目潰しな行為に

 バックフォグとも呼ばれる自動車の装備がリアフォグ。昨今では使い方を間違った、迷惑行為の筆頭のひとつとして話題になることが多い。だから、クルマに関心がある人ほど普段は使わないようにしているし、そもそも日本車は装備されている車種は少ない。実際に点灯して走っているのは輸入車が多いし、さらにドライバーはその存在すら知らずにいる人もいる。

 まず、リアフォグの効果というか目的をおさらいしておくと、文字通り”フォグ=霧”の中を走行するときに後続車へ自車の存在を知らせるため。日本の場合は霧が出るとゆっくり走行することがほとんどだが、ヨーロッパでは霧の中をかなりのスピードで走るだけに、後続車に存在をアピールするのは大切。それでも「高速道路で60台が玉突き」なんていう大事故が発生するだけに、彼の地でリアフォグは必須装備となっているわけだ。

 そう考えると日本では不要な装備とも言えるのが、日本車でも海外(輸出)仕様車と共通していたり、安全性向上のために装備されることはある。たとえばスバル・レガシィや日産GT-R、トヨタ86などだ。近年は、日本でゲリラ豪雨の発生件数が増えているので、自車の存在をアピールできるリヤフォグはあながち不要な装備とは言えなくなっている。

 冒頭では存在すら知らず、点けてしまうと紹介したが、そもそもどれがリアフォグのスイッチかを明確に把握している人は少ないのでないだろうか。とりあえずフォグランプの印が付いたスイッチでいいだろう程度の認識で点灯しているというケースも多い。

 ちなみにフォグランプのスイッチはヘッドライトのマークから光りが出ていて、その途中がギザギザになっているもの。一見するとフロントフォグとリアフォグが同じに見えるが、前者が下向きなのに対して、後者は真っ直ぐ。その向きも前者が向かって左向きに光りが出ているのに対して、後者は右向きのケースが多い。

 もちろん正しい使い方は、フロントフォグ、リアフォグともに濃霧や豪雨などで著しく視界が悪いときに使用する。とくにリアフォグは後方視界を確保するというよりも、後続車に存在をアピールするためのものだけに、視界がいいときの使用は御法度だ。前走車のリヤフォグに目がくらみそうになった経験はあるのではないだろうか。

 日本では罰則規定はなくマナーの問題だが、欧州では交通違反になり、罰金も課せられるほど。現地で聞いてもほぼ全員がリヤフォグの存在、そして使い方をきちんと知っているので、日本とは状況というか意識が違うと言っていいだろう。日本でも他車がまぶしいのを見て、自らの意識も高めてほしいものではある。

 なお、リヤフォグ内のバルブを抜いて、点灯しないようにすれば車検はパスできないので注意。リヤフォグは見られないのではと思うかもしれないが、実際、車検の灯火類検査で「点けてみて」と言われることが多い。丸ごと撤去したいなら、スイッチも取り除かないとダメなので悪しからず。

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