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夏が終わっても油断大敵! 症状別でみる「自動車エアコンのトラブル」対処法

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TEXT: 近藤暁史(KONDO Akifumi)

冷房が効かない原因と対策方法

 夏前はもちろんのこと、酷暑あとの点検も重要だ。クルマのエアコン修理の専門店に行くと、夏の終わりに結構な入庫があったりする。つまり、夏の暑さに耐えられなくてトラブルが発生する例が多くあるということだ。

 いまやエアコンは年中つけっぱなしにしているものだけに、夏が終わったからと言って油断せず、秋から冬に向けて快適に過ごすために、トラブル例について見ていくことにしよう。

・風が出てこない

 エアコンの風量を上げても風が出てこない、もしくは弱い場合。風を送るためのファンの故障か、エアコンフィルターの詰まりが考えられる。ファンの場合は完全に止まってしまう場合もあるが、キュルキュルと音がすることも多い。

 エアコンフィルターは清掃・交換を長年していないと汚れが詰まって風を通しにくくなるが、1年放置でもかなり汚くなったりするので油断大敵。点検と交換は取り扱い説明書を見ながらであれば意外と簡単にできる車種も多いので、季節毎に実践するようにしたい。

・冷たい風が出ない

 次に「風は出るけど生ぬるい」という症状は深刻かもしれない。考えられるエアコンガスの抜けで、最近のクルマは漏れにくいと言われるが、実際のところ10年ぐらい経つと漏れる(抜ける)例は多い。対策としてガス補充で戻ればいいが、ダメな場合の修理費用は高額になりやすいのだ。

 また、エアコンにとって最も重要なエバポレーターやコンプレッサーの故障も原因のひとつ。こちらも同様に修理するとなると高額で、とくにエパポレーターはインパネ(内装)を分解しないと修理できないので、手間も費用もかかってしまう。

 なお、最近のコンプレッサーはガス漏れなどでロックしてしまうとリミッターが効いてしまい(ベルトがかかっているプリーがネジ切れる)、アッセンブリーでの交換になってしまうから痛い。ロックしたことの症状はわかりにくいが、ガス漏れが疑われたときは無理して走らないようにしよう。

 他にも、コンプレッサーではエアコンをオンにしても”カチッ”と音がしない場合は、マグネットクラッチの不具合の可能性あり。場合によって同じく丸ごと交換になるかもしれないことを付け加えておこう。

・キュルキュルという異音

 これはベルトの劣化が原因のことがある。クラッチがつながる”カチッ”という音に合わせて出たり、消えたりするならこれが原因の可能性が高い。

 そのほか、オン・オフや温度調節スイッチの破損。リレーの不具合など、電装品だけにいろいろな問題が起こることがある。また修理したもらったつもりが、回路内に水分が入ってさらに調子を悪くしたなんていう例があるのも事実だ。

 酷暑だと常にフル回転になってさまざまな部分にストレスがかかるだけに、少しでもおかしいなと思ったら早めに点検に出すようにしたい。「来年の夏まではいいや!」と思っていると、重大な故障になってしまい、費用的にも泣きを見ることになるので注意が必要だ。

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