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「平成の自動車チューニング」いつの間にか消えてしまったもの5選

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TEXT: 近藤暁史(KONDO Akifumi)  PHOTO: Auto Messe web編集部

ストレート触媒

 ”触媒を抜く”、というのはマフラーを太くするのと同時に大きな効果はあった。特に日本のスポーツカーに多かったターボ車の恩恵は受けやすく、排気の抵抗となる触媒を取ってしまうことでパワーを稼ぐのは簡単だった。

 そんな観点から「ストレート触媒」が流行。1万〜2万円という手ごろなチューニングパーツにも関わらず、高回転時は特に体感できたものの、車検は通らないし、環境を考えると今や”極悪”的な行為となってしまった。そのため、高出力と高浄化を高次元で両立させた「メタルキャタライザー」という保安基準に適合するスポーツ触媒が登場。ストレートタイプは廃れていったのである。

リミッター解除

 ほとんどの国産車には時速180km以上(軽自動車は140km以上)出ないように、スピードリミッターという機能が装備されている。その昔はメーターケーブルを抜いたり、メーター裏のカプラーを外すだけでリミッターを解除できるクルマもあった。コンピュータもシンプルな制御だったので、リミッター解除用のアダプターを装着するだけでカットすることができた。

 しかし、いまやコンピュータは、エンジンだけでなく車両全体を制御しているので、簡単に解除できないし、多額の費用をかけてわざわざやる時代でもなくなった。そもそも公道を飛ばすこと自体が社会的にも許されない時代だけに、サーキットを走るようなクルマは別として、実際は出しもしない自己満足程度でリミッターをカットする意味もないだろう。

番外編・キャブチューン

 これは平成と言うよりも昭和の時代だが、当時のクルマが採用したキャブレターのいいところは、口径の大きいものに交換するだけでなく、内部のアクセル全開時の燃料の量を決めるジェット(ノズルのようなもの)などを交換するだけで、セッティンクが簡単に変えられたこと。現在ではバイクも含めて、キャブレター車は日本では絶滅。当然ながら旧車を除いてアナログなセッティングも同時に絶滅してしまったのである。

 以上、かつては流行っていたけど、今では廃れてしまったチューニングを取り上げてみたが、マフラーやエアクリーナーですら、最近は元気がなくなってきている(そもそも国産スポーツカーが減少)。自動運転に邁進する今、チューニングやパーツ交換といったものは厳しいのだろうか。

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