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走った人しか理解できない!? 「サーキット走行」にハマる5つの理由

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

マイカーで始められるモータースポーツ

 サーキットはレース(競技)をするだけの場所にあらず。週末ともなれば一般のクルマ好きが多く訪れ、自らの愛車でスポーツ走行を楽しんでいる。しかし、未経験の人にとって、サーキット走行はハードルが高いのも事実。一時は走行会などのイベントは減ったものの、近年は若い頃に楽しんだベテランからサーキット初心者の若者まで人気が高まり、サーキット走行する人口は増えている。本稿では、一度でも走れば納得するであろう、サーキットの魅力について解説しよう。

アクセル全開!愛車の性能を味わえる

 ドライビングの技術やタイムといった難しい話は別として、クルマ好きなら愛車をアクセル全開で走らせることに、興奮や楽しさを感じない人はいないはず。その魅力は場所を問わず味わえるかもしれないが、一般公道では無関係の人を巻き込んでしまう事故、またスピード違反などのリスクがある。他人に迷惑をかけずに愛車の性能を味わえる、それこそがサーキット走行の最大の魅力ではないだろうか。

 昔、峠などイリーガルなステージを経験した人なら、このメリットは計り知れないほど大きいことが分かるだろう。当然ながらサーキットならではのルールがあるけど、同じ目的を持った人が集まる場所なので簡潔にして明瞭だし、非合法なことをしている後ろめたさがないのは大きい。

コースアウトしても2次事故の可能性が低い

 続いては安全面。公道だろうがサーキットだろうが事故の可能性はゼロではないが、サーキットには「エスケープゾーン」と呼ばれる場所が設けられており、コースを飛び出したからといって事故に直結するとは限らず、またコース内のアクシデントを他車に知らせる体制が整っており、多重クラッシュといった二次災害も起きにくい。だからこそ愛車の性能を限界ギリギリまで試せる、というのもサーキットならではの魅力と考えられる。

上達したことが数値で明確にわかる

 サーキットにはラップタイムという明確な”速さの基準”がある。愛車のポテンシャルや装備だけでなく、気温や湿度といった気象条件にも左右されるものの、最初のうちは走れば走るだけタイムは上がりやすい。つまり、自分のテクニックが上達したことを、曖昧な感覚じゃなく数字で確認できるワケだ。タイムアップの壁を打破するために、クルマのセットアップやチューニングといった別の楽しさも生まれるし、タイムの壁を乗り越えたときの快感にのめり込む人も多い。

タイムアタックならライセンス不要で楽しめる

 また、多種多様なイベントがあるのもサーキットならでは。運転免許さえあれば参加できるタイムアタックやレースから、ライセンスを必要とする本格的な競技まで、好みや予算でよりどりみどりといえる状態。大半の走行会イベントはクルマの性能差が小さくなるよう、排気量などによってクラス分けされているケースが多い。完全なイコールコンディションにはならずとも、クルマの性能が似たり寄ったりのクルマどうしで勝負できるのは面白いし、互いに刺激を受けてレベルアップにも結び付くのだ。

同じ趣味を理解し合える友だちが増える

 最後に仲間やライバル、追いかけたい目標が作れること。先述のとおりサーキットとは、モータースポーツを趣味とする人が集う場所。それだけに共通の話題が多いし情報交換もできるだろう。同じようなタイムやの人や同車種のオーナーとは仲よくなりやすく、友だちが増えればサーキットに足を運ぶ目的や楽しさもまた増え、速いドライバーがいれば追いかけ追い越すべき目標にもなる。

 いずれも実際に走ってみなければ実感が湧かないかもしれないが、まわりの経験者に聞けばこの5つのいずれかを魅力として挙げると思う。最初は楽しさより緊張のほうが大きいのもみんな一緒。まずは少しだけ勇気を出して初めの一歩を踏み出してみよう。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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