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悲願の公道レース日本開催! 電気自動車レース参戦と誘致活動の連携とは

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明

青木拓磨選手の参戦を足掛かりに横浜に誘致

 2月6日(木)、神奈川県横浜市にある「ジャガー・ランドローバー横浜 みなとみらいショールーム」で、元GPレーサーで、現在は車いすレーサーとして4輪でレース活動を続けている青木拓磨選手の「JAGUAR I-PACE eTROPHY」参戦記者会見が行われた。この参戦には、市街地レースを横浜に誘致することも含まれていたのである。 青木選手が参戦する「JAGUAR I-PACE eTROPHY」とは、ジャガー初の市販EVであるI-PACEをベースとしたレーシングカーによるワンメイクレース。電動フォーミュラマシンで争う「FIAフォーミュラE」の前座レースとして昨シーズンから開催されている。

 フォーミュラEは、2014年からスタートし、現在6シーズン目を迎える。シリーズ発足当時は元F1ドライバーの鈴木亜久里氏のチームが参戦していたことでご存知の方もいるだろう。電気自動車によるレースであるため、騒音は少なく、低公害であるということもあって、全戦が市街地コースで開催されているのが特徴だ。

 当然のことながら、青木選手が参戦するジャガーの電気自動車によるワンメイクレース「JAGUAR I-PACE eTROPHY」も、同じ市街地コースを走行する。ちなみに、青木選手が所属する「TEAM YOKOHAMA CHALLENGE(チーム・ヨコハマ・チャレンジ)」にとって、「JAGUAR I-PACE eTROPHY」は初めての参戦だ。 チーム代表の津山 覚氏は、記者会見で
「この参戦を足がかりに、将来的にはフォーミュラEを横浜に誘致することを考えている」と語っていた。
 津山氏は、フォーミュラ・ニッポンに参戦していたムーン・クラフトのチーム・マネージャー、さらには元大リーガーの佐々木主浩氏がチームオーナーで立ち上げたTeam22のチーム監督などを歴任。その後はSUPER GTを運営するGTA(GTアソシエーション)にも関わってきたレース業界に詳しい人物である。

「フォーミュラEについても(国内開催の)コンサルティングという形で関わってきました。しかし、日本・横浜での開催については、なかなか事が進まなかった。だったら民間側から盛り上げることを考えたほうが良いんじゃないか、ということで渡辺(チームのコーディネーターである渡辺洋三氏)と話をし誘致委員会みたいなものを立ち上げて盛り上げたいということになりました」と津山氏。

「そのタイミングでフォーミュラEの前座レースとなるジャガーのワンメイクレースがスタートしたことで、この活動に結実したわけです。だから私たちはたんなるレーシングチームとしてレース活動をするわけではなく、Eプリ(e-Prix、フォーミュラEでは各イベントをグランプリならぬEプリと呼んでいる)を横浜で開催しようという誘致活動なんです」と語る。

 横浜といえば、その昔、横浜青年会議所が主体となってF1 GP誘致構想というものがあった。今から30年以上も前の話だ。結果的には、鈴鹿サーキットでのFI開催となったのだが、その後何度も市街地レース開催の構想が計画されては消えるを繰り返している。昨年も横浜山下埠頭でF1開催の構想がニュースになった。横浜には常に「市街地レースを開催しよう」という思いが存在していると言っても過言ではないだろう。

「もちろん、(フォーミュラEレースの横浜での開催について)まだまだ人様に言えるような状況ではありません。でも、青木選手の参戦を機に、e-Prixのアピールをし、チームへの応援を通してフォーミュラEへの理解を深めたいですね。これで機運を盛り上げていけば、その先に横浜での開催が見えてくるとも思っています」と津山氏は語る。

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