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白煙を上げてロケットダッシュ! 超単純明快だけどド迫力競技の「ゼロヨン」が知れば知るほど凄かった!

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

アメリカ伝来だが日本独自の熟成がゼロヨン

 最近では『ドラッグレース』という名称がすっかり定着した気もするけれども、今もゼロヨンといえばクルマ好きの心をくすぐるワードだろう。その成り立ちや競技としてのルールなど、基本中の基本を改めて解説してみたい。

 ゼロヨンと聞いて誰もが頭に思い浮かべるのは、横一線に並んだ2台のクルマがスタートの合図で飛び出し、長いストレートを全開で加速する姿だろう。元々はアメリカで誕生したモータースポーツのひとつ。アメリカではニトロメタン系の燃料を燃やして豪快に走るマシンもあるイベントで人気だが、この競技がタイムを競う距離がもともとは1/4マイル(約402m)であった。ゼロヨンとはこれに由来する日本固有の名称だ。

エンジン・チューンの性能披露

 クルマだろうとバイクだろうと速さを競いたいのは世界共通の欲求で、当初は一般公道で信号が青に変わったらスタートというイリーガルな遊びだった。それが流行るに従って専用のコースが作られたりクルマの性能でクラス分けされ、今では厳格なレギュレーションを備えた競技として認知されている。

 想像できるとおり勝敗に大きく影響するのはエンジンパワーで、国産チューニングカーのタイムが10秒を切るケースも珍しくない。とはいえパワーさえ上げれば勝てるワケでもなく、タイヤのグリップ力やミッションのギヤ比、そして強大なパワーを路面へ伝える繊細な操作も必要だ。

 日本では唯一の1/4マイルが計測できるコースだった仙台ハイランドレースウェイが2014年で営業を終了し、現在はサーキットの直線区間などを使って競技が行なわれている。ただし専用コースではないが故にトラックバイトという、路面のグリップを上げる薬剤を散布できず極端なハイパワー車は手加減して走らざるを得ない状況という。

単純明快な魅力は「陸上100M走」のようなもの

 観戦する側にとってゼロヨンの魅力は何といっても迫力と分かりやすさだろう。クラスにもよるが大半はノーマルから大幅にパワーを上げたチューニングカーで、スタートと同時にロケットのようにフル加速していくシーンは、難しい理屈を抜きにしてもカッコいい。

 またレースでは2台が同時に走るため、どちらが勝ってどちらが負けたのかの判別がしやすい。さらにスタートの直前にタイヤを温めるために行なう、バーンナウトと呼ばれる行為もギャラリー的に迫力満点で醍醐味のひとつだ。クルマが止まったままで駆動輪を激しく空転させ、あたり一面に真っ白い煙が立ち込めるシーンは、ゼロヨン=ドラッグレースの象徴といっても過言ではない。

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