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「ブレーキ」を制するものは「走り」を制す! コーナーが速くなる「本当の」減速ポイントとは

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TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

「自車の制動力を把握することから始めましょう」

 「ブレーキングポイントを詰めていく方法ですか。それにはまず自分のクルマがもっている制動力を、正しく把握することが不可欠です。一番良いのは、サーキットに行く前にジムカーナ場などで開催されているドライビングスクールに参加し、フルブレーキを踏む練習を繰り返して行なうことでしょう。ABS付のクルマなら、ABSを効かして最短距離で停止する練習を積んで、自分のクルマのストッピングパワーを身体に覚えさせること。この感覚がベースになります」と、まずはコースで練習する前に、ドライビングスクールやジムカーナ場などで、フルブレーキングした時に自分のクルマがどれだけの制動力があるかを知ることが大事だということだ。ジムカーナ場でのフルブレーキング練習

 では、しっかりフルブレーキ出来るようになり、いよいよサーキットを走る時にはどのようにしてブレーキングポイントを探れば良いのだろうか?

 「実際にサーキットを走るときは、余裕を持って手前からフルブレーキを踏んで探っていきます。例えば、あるヘアピンの進入でプロが50m看板からブレーキを踏んでいたとしたら、まずその20~30m手前の70~80m付近からフルブレーキをかける。上手にフルブレーキができれば、当然、ハンドルを切り込むポイントまでに速度が落ちすぎてしまうので、次の周では、さっきより車1台分奥でフルブレーキ。それでも制動距離が余るようなら、さらにクルマ1台分、といった具合に、ちょっとずつ詰めていって探っていきましょう。サーキット第1コーナーでのブレーキング

 ポイントは毎回きちんとフルブレーキを踏むこと。ブレーキの効かせ方にバラつきがあると、正しいブレーキングポイントは掴めません。ABS付のクルマなら、毎回ABSがきちんと作動するまでブレーキを踏む。これが一番の秘訣です。面白いことに、このフルブレーキに自信が持てるようになると、ひとつ前のコーナーの立ち上がり加速もよくなるんです。おそらくブレーキに自信がないと、立ち上がりも遠慮気味になってしまうのでしょう。ブレーキは安全面でも最重要なテクニックなので、よくよく鍛錬を積んでみてください」。ABSが効くまでしっかりブレーキを踏もう

 ブレーキテクニックで肝心なのは、ハンドルを切りはじめるポイントまでに、確実に目標速度まで減速することのようだ。実際のところ、ブレーキで怖い思いをしながらギリギリまで攻めた突っ込みをしてみても、ラップタイムはそれほど稼げるものではないのだが、クラゴン選手のいうとおり、ブレーキに自信が持てない限り、加速もコーナリングも中途半端になりがちなので、ドラテク向上のためには、機会を見つけてブレーキだけを集中的にトレーニングするのが一番の近道といえるだろう。

取材協力:クラゴンさん
https://twitter.com/kuragonOYAKATA?s=17

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  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • モータリング ライター。現在の愛車:日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)。物心が付いたときからクルマ好き。小・中学生時代はラジコンに夢中になり、大学3年生から自動車専門誌の編集部に出入りして、そのまま編集部に就職。20代半ばで、編集部を“卒業”し、モータリング ライターとして独立。90年代は積極的にレースに参戦し、入賞経験多数。特技は、少林寺拳法。
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