「本当にフルモデルチェンジ?」というほど見た面は変わらず! 新型N-ONEのサーキットの走りを旧型と比較 (1/2ページ)

「本当にフルモデルチェンジ?」というほど見た面は変わらず! 新型N-ONEのサーキットの走りを旧型と比較

N-ONEレース目線から検証 「新型」と「旧型」の違いをチェック

 11月20日、新型「N-ONE」の発売が開始された。グレードは大きく分けて3つ。Original(オリジナル)、Premium(プレミアム)、RS(アールエス)の3グレード。OriginalはNAエンジン、RSにはターボエンジンが搭載されている。ホンダ・N-ONEの新型と旧型を旧型オーナーが直にチェック PremiumにはNAエンジンとターボエンジンモデルがあって、ターボエンジンが搭載されたグレードが、Premium Tourer(プレミアム ツアラー)と呼ばれている。ホンダ・N-ONEの新型と旧型を旧型オーナーが直にチェック

 オリジナルは本質が味わえるベーシックな位置づけ、プレミアムは質感が高められたグレードになり、RSは走る楽しさが体感できるスポーツモデルになっている。ホンダ・N-ONEの新型と旧型を旧型オーナーが直にチェック

 新型N-ONEのビッグニュースとして、発売前から大きな話題になっていたのが、そのRSグレードに用意された「6速マニュアルトランスミッション」だ。初代N-ONEにも“RS”グレードの設定があったものの、いままでのN-ONEはCVTのみでマニュアル車は存在しなかった。だとすれば、ファンをザワつかせて当然である。ホンダ・N-ONEの新型と旧型を旧型オーナーが直にチェック

 というワケで、ここではN-ONEに初めて装備された“6速M/T”にスポットを当てながら、新旧N-ONEの違いについてチェックして行こう。だが、普通の解説は聞き飽きたという人も多いかもしれない。せっかくマニュアル車の話をするのであれば、ちょっと切り口を変えて、チューニングやレース目線でお届けしていくことにする。ホンダ・N-ONEの新型と旧型を旧型オーナーが直にチェック

ホンダがいう「タイムレスデザイン」とは?

 スポーツカー好きの走り屋にとっては、果たしてN-ONEの6M/T車がいったいどんな走りをするのかがイチバン気になるところ。かくいう私も、じつは自分のN-ONE(もちろん初代)で、N-ONE OWNER’S CUP というN-ONEのワンメイクレースに出場している端くれのひとり。直球で申し上げると、新型の6速M/Tが初代CVTより速いのかor速くないのか? 知りたいのは、これに尽きると言ってもイイだろう。ホンダ・N-ONEの新型と旧型を旧型オーナーが直にチェック

 だが、ごめんなさい。そこは後半のお楽しみとして、6速M/Tの話題だけじゃなく、新型となる2代目N-ONEには、ホンダからの様々なメッセージが隠されているのだ。それをいくつか紹介していこう。

 そのひとつがN-ONEのフォルムに込められた「タイムレスデザイン」。N-ONEに詳しい人もそうでない人にとっても、初代と2代目を同時に並べても、いったいどこが変わったの? と言いたくなるほどソックリ。ホンダ・N-ONEの新型と旧型を旧型オーナーが直にチェック「新型」というと見た目を大きく変える必要があるようにも思えるが、2代目N-ONEはあえて変える必要がないと判断。新しいものを追い、まだ見ぬ何かを求め続けるのではなく、カタチを変えない普遍的な存在にも、長い時間をかけて受け継がれてきた価値や魅力があるという考え方である。ホンダ・N-ONEの新型と旧型を旧型オーナーが直にチェック 時代を超えて「N360」→「初代N-ONE」へと継承されたデザイン。新しいN-ONEになってもスタイルを変えずに、中身を変えることに重きが置かれたと解釈しても間違いではないだろう。

外観は「タイムレスデザイン」を進化

 外観における初代から新型への進化は、グリル形状、ヘッドライト、テールランプなどに見られる。グリルはヘッドライトの輪郭を強調する形状になり、そのヘッドライトはフルLED化。ヘッドライト内には、デイライト、ポジション、ウインカーを兼ねたマルチファンクション発光リングが内蔵。ホンダ・N-ONEの新型と旧型を旧型オーナーが直にチェック リアのコンビランプもフルLEDとなり、四角いダブルリングがテールランプとターンランプとして発光するように仕立てられている。また、リアバンパー下部の左右には横長のリフレクターが装備され、ワイド感が強調されたデザインになっているのが特徴的だ。ホンダ・N-ONEの新型と旧型を旧型オーナーが直にチェック

内装は助手席の足元がスッキリ広々

 内装で驚かされるのが、助手席側の足元が“超”広くなったこと。分かりやすくいうと、初代よりもダッシュボードの厚みが薄くなって足元のスペースに上下方向の余裕ができたのだ。ホンダ・N-ONEの新型と旧型を旧型オーナーが直にチェック ダッシュボードが薄くなって思うのは、横のラインが強調され運転席&助手席から見える広がりがとてもワイドに感じられたこと。ホンダ・N-ONEの新型と旧型を旧型オーナーが直にチェック

 そして運転席まわりでは、メーターに(タコ&スピード)異形2眼コンビネーションメーターが採用され、ドライバーからの視認性がアップ。しかも、高級感もある。その右側には3.5インチTFTカラーディスプレーが装備され、車両情報をリアルタイムでドライバーに提供してくれるようになっている。また、パーキングブレーキも電子制御式になったことも大きな変更点だ。ホンダ・N-ONEの新型と旧型を旧型オーナーが直にチェック

「Honda SENSING」がN-ONE初搭載

 そして新型N-ONEを語る上で忘れちゃならないのが、Honda SENSING が、2代目で初搭載されたこと。これぞ、N-ONEの中身が進化した本丸部分。Honda SENSING とは、ドライバー運転支援機能のことで、衝突軽減ブレーキ、誤発進抑制機能、渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール、車線維持支援システムなどが含まれる。ホンダ・N-ONEの新型と旧型を旧型オーナーが直にチェック

 危険時にはドライバーよりも先に察知してくれたり、長距離運転などでもドライバーが快適にクルマを走らせることができるようにHonda SENSING がアシストしてくれるのである。Honda SENSINGの搭載は、タイムレスデザインとともに「N-ONEは、ニッポンの新しいベーシックカーを目指す」とホンダが宣言するに相応しい条件のひとつと言えよう。

ここであらためて新型N-ONEのポイントを整理すると、

1)新型だけど、見た目のデザインはあえて変えなかった【タイムレスデザイン】

2)Honda SENSING がN-ONEに初搭載された【安心&快適】

3)RSに6速マニュアルトランスミッションができた【本格的な走り】

 もちろん、アピールポイントはほかにもたくさんあるのだが、最低限この3つを押さえておけば、新しいN-ONEの価値がはっきりと見えてくると思われるのだが、いかがだろう……。

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