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オヤジ世代むせび泣き! 乗ってわかった幻のロータリースーパーカー「マツダRX500」の真実

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TEXT: 原田 了(HARADA Ryo)  PHOTO: 原田 了、日本自動車工業会

取材をして発覚したボンネットのカラクリとは

 ボディ関係ではもうひとつ。これは取材で明らかになり、スタッフ全員驚かされたのがノーズ部分のフード。ノーズの前半にはラジエーターがマウントされ、また前後の中央に位置するフロントバルクヘッドまでフットボックスが伸びているので、トランクスペースとして使うことはできず、各部の点検調整用のハッチとして使うだけですが、これが何と正面から見て左側にヒンジがつけられていて写真のように右開きとなっていたのです。これにはもう、取材スタッフ全員が笑うしかありませんでした。 エクステリアデザインで重要なポイントとなるのが前後のライトです。ヘッドライトは当初、リトラクタブル式とされていましたが、国内外の展示を重ねるうちに傷んできたのを補修する段階で、現在のようなアクリル樹脂でカバーされた固定式の2灯式ヘッドライトに変更されています。

 また、特徴的なデザインのテールランプです。これはレギュレーション(道路運送車両法など)的にはアウトなのですが、あくまでもショーカーの“遊び”として上から順に緑、黄色、赤(3灯)、そして白と6対のランプが湾曲したフレームにマウントされていますが、巡航中は一番上の緑のランプが点灯し、ブレーキングの際にアクセルペダルからブレーキペダルに踏み変えたら(アクセルオフしたら)黄色が点灯し、ブレーキを踏むと赤色のランプが点灯するというもの。一番下の白い部分はバックランプです。

 また非常に大袈裟なエキゾーストが並列で装着されていますが、後方から見て向かって右側のそれはダミーです。

栄光のルマンカラーで彩られた2脚のバケットが奢られる車内

 キャビンにはタイトなルームスペースが設けられ、2人分のバケットシートが用意されています。オレンジをベースにグリーンで太く縁どられたバケットシートは、レストアに際して修復されたもの。運転席に座るとスポーク全体をオレンジでカラーコーディネイトしたステアリングホイールが正面にあり、左前方に視線を移すと大きな半円の3連メーターが確認できます。

 中央のスピードメーターは200km/hまで目盛りが入っていましたが、故障中のようで赤い針は約60km/hを指したまま止まっていました。 気になるRX500のドライブフィールですが、以下YouTubeの動画を確認してください。レポーターがきっと、上擦った嬉しい声で喜びながら“夢のクルマ”をインプレッションしているはずですから。

【撮影協力】ヌマジ交通ミュージアム◆広島市安佐南区長楽寺2-12-2
◆tel.082-878-6211
◆開館時間:9:00~17:00
※展示室への入場、おもしろ自転車の発券は16:30まで
◆休館日:月曜日(祝日の場合は開館)・祝日の翌平日・年末年始(12月29日~1月3日)ほか
https://www.vehicle.city.hiroshima.jp

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  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • ライター。現在の愛車は、SUBARU R1、Honda GB250 クラブマン、Honda Lead 125。クルマに関わる、ありとあらゆることの探訪が趣味。1955年、岡山県倉敷市生まれ。モータースポーツ専門誌の地方通信員として高校時代にレース取材を開始。大学卒業後、就職して同誌の編集部に配属。10年間のサラリーマン生活を経て90年4月からフリーランスに。モータースポーツ関連の執筆に加え、オートキャンプからヒストリックカーイベントまで幅広く取材。現在ではAMWに、主にヒストリー関連コラムを執筆。またライフワークとなった世界中の自動車博物館歴訪を続け、様々な媒体に紹介記事を寄稿している。
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