HREタンドラ、スリッピーなダートコースに苦しみ9位フィニッシュ【2021 NASCARトラックシリーズ 第5戦】 (1/2ページ)

HREタンドラ、スリッピーなダートコースに苦しみ9位フィニッシュ【2021 NASCARトラックシリーズ 第5戦】

日本人オーナーチームHREはここでも上位争いを展開

 アメリカでもっとも人気のある自動車レース「NASCAR(ナスカー)」の3大カテゴリーとして、「カップ」、「Xfinity(エクスフィニティ)」とともに挙げられる「Camping World Truck(トラック)」シリーズで、2018シーズンのタイトルを獲得したこともあるHATTORI RACING ENTERPRISES (HRE)は、このナスカーの世界で唯一の日本人チームオーナーである服部茂章代表が率いるチーム。今季もこのトラック・シリーズに、オースティン・ヒル選手を起用しゼッケン16を付けたトヨタ・タンドラを走らせている。

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HATTORI RACING ENTERPRISESの#16タンドラはヒル選手画像はこちら 今季もデイトナでのシーズン開幕からひと月半、シーズン第5戦はテネシー州ブリストルにあるブリストル・モーター・スピードウェイで3月29日(月)に開催となった。だが今回のレースは特別なコース設定、その波乱の模様をお伝えする。

オーバルコースがダート路面に変貌

 ブリストルのコースは、1周0.533マイル(858m)というショート・オーバルのコース。ストレートは198mで、その2本のストレートをつなぐ2つのターンには最大28度の深いバンク角が付けられている。もちろん路面はコンクリート舗装されているのだが、今回はそこになんとダートを敷き詰めたダート・オーバルコースにしての興行ムードを高めた特別開催となった。ただでさえ滑りやすいコンクリート路面から、さらに滑りやすいダート路面となっていることもあり、レースはクラッシュが頻発する荒れた展開となっていった。

 ナスカーではレースにもよるが、このコロナ禍で練習および予選セッションのない特別なレースフォーマットを採用するレースが多いが、今回は特設コースでのレースということもあり、フリー走行や予選セッションも行われた。

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オーバルコースがダート設定になりドリフトする#16タンドラ画像はこちら

レース・スタートまで紆余曲折あり

 26日(金)に行われた練習走行、各チームともダートコースに合わせたセッティングを詰めていきたいところだが、走行ラインのダートは剥げ落ちていき、下地のコンクリート路面がところどころ出始め、そのコンクリート路面がさらにグリップを奪うという難しい状況を生んでいた。HREの#16 United Rentals TOYOPET TOYOTA TUNDRA」はトップから0.27秒遅れの僅差ながら19番手でこのセッションを終えた。

 翌27日(土)は、4組に分かれての15周の予選レースという展開でスケジュールは進行していく。前夜からの雨によりぬかるんだ土が、乾いてゆくのを待って1時間遅れでヒル選手は1組目の予選レースに臨んだ。だが、湿気を含んで巻き上げられた泥が各車のフロントウインドウに付着し前方の視界不良という状況が襲う。直ぐに赤旗中断されるが、雨も降り出したことから予選レースは中止となり、当初その後に予定されていた決勝も翌日に延期となってしまう。これにより予選がなくなったことで、決勝のスタートグリッドはシリーズランキング順の抽選により決められることとなり、HREの16号車は2番手スタートに決まった。

 28日(日)に順延された決勝レースは、天候が回復しなかったことから再延期となり、29日(月)の午後12時にようやくグリーンフラッグが振られる。コース150周(75マイル)を、第1ステージ40周、第2ステージ50周、そして第3ステージ60周で争う、シリーズ第5戦「Pinty’s Truck Race on Dirt」はスタートしていった。

ブリストル・モーター・スピードウェイでのPinty's Truck Race on Dirt画像はこちら

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