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HREタンドラ、スリッピーなダートコースに苦しみ9位フィニッシュ【2021 NASCARトラックシリーズ 第5戦】

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: Hattori Racing Enterprises

オーバルコースのスリッピーなバトル

 フロントロウのアウト側からスタートしたヒル選手の16号車は、序盤からトップ3台による拮抗した争いを展開。レースは12周目、27周目、31周目と立て続けてイエローコーションが出される荒れ模様。ヒル選手は6番手で第1ステージのチェッカーを受けた。

 通常なら走行を重ねたままステージブレイクを経て、第2ステージへのリスタートを迎えるわけだが、今回は、赤旗中断による全チーム一定時間でのピット作業というステージブレイクの特別ルールとなり、ピットクルーによるピット作業時間短縮でのポジションアップという展開はない。

 このため16号車は6番手から第2ステージを開始、43周目にリスタートとなった。この第2ステージも荒れた展開となり、途中赤旗中断もあり、79周目に起きた8回目のイエローコーション明けのリスタートでは16号車は再び3番手にまでポジションを回復して90周目の第2ステージのチェッカーを受ける。

ピットストップ作業 そして迎えた93周目にスタートとなった最終ステージ。ここで16号車は、中段の激しい混戦にはまり第2ステージとは逆の展開となってしまい、96周目にはポジションを11番手まで落としてしまう。周回を重ねたコースはダートが剥がれ 、下のコンクリート路面が露出し始めたためさらに滑りやすくなっており、少しの混戦や接触が失速やスピンを生みやすくさせている。その後7番手まで順位を挽回するも、この日12回目となるイエロー明けのリスタートではトラフィックに飲み込まれ9番手に後退し、そのままチェッカー。

 ダートレース経験の少ないヒル選手は難局を乗り越えながらクレバーに走り切り9位。3ステージとも確実にポイントを積み上げた。 NASCAR CAMPING WORLD Truck Series、次戦は4月17日(土)にバージニア州にあるリッチモンド・レースウェイにて開催される第6戦「ToyotaCare 250」となる。

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