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2420万円でも安すぎる! 基準車とは別モノ「R35GT-R NISMO」進化の軌跡

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TEXT: Auto Messe Web編集部  PHOTO: GT-Rマガジン編集部

見た目と共にボディ強化を図った2017年モデル

 2017年モデル(1870万200円)では基準車同様、フロントまわりを中心に見た目を大きく変更した。また、基準車に準じて内装もガラリと変身している。性能面で大きく変わったのは足まわりだ。北米の安全基準をクリアするため、全車ともAピラー周辺やルーフ部分の剛性をアップしている。そもそもNISMOはボンディングボディであることに加えて、さらにボディが強化されたことで、足まわりをもっと硬いセッティングに変更できたのだという。それでも乗り心地を確保できたのだから、いかにしっかりしたボディだったかわかる。

 2018年モデルは基本的には2017年モデルに準じている。とくに変更点はないように思われがちだが、数箇所の変更点はある。まず、基準車同様、Apple CarPlayへの対応など、エンタメまわりが充実。スペックや内外装の変更はないが、ダンロップのNISMO専用タイヤの仕様変更などが施されている点を書き加えたい。

カーボンパーツにより軽量化した2020年モデル

 2020年モデル(2019年10月発売・2420万円)では外装が大きく変更された。フロントフェンダーとボンネットフード、ルーフがカーボン製となり軽量化を図っている。加えて、ブレーキもカーボンセラミック製となった。2009~2011年モデルにあったスペックVという2シーターの走り向けモデルにもNCCB(ニッサン・セラミック・カーボン・ブレーキ)を採用していた。しかし、2020年モデルのNISMOに採用されたモノはまったくの別物で、完全に新規設計されている。フロント=410φ/リヤ=390φの超大径カーボンセラミックローターとし、併せてキャリパーも専用設計で大型化。このブレーキシステムを納めるために、ホイールもレイズ社製の軽量9本スポークに変更している。ボディ各部のカーボン化と共にブレーキにもカーボンを取り入れることで、2017年のNISMOより大幅な軽量化を実現している。

 2018年モデルに続き、2020年モデルでも専用タイヤの仕様変更を実施。従来よりもさらにグリップ力を引き上げた。そのため、足まわりについてもビルシュタインの減衰力調整機構(ダンプトロニック)のセッティングを見直している。とくに街乗り向けの「コンフォートモード」時の乗り心地を大幅に改善したという。

 カタログ数値に変更はないが、タービンブレードの枚数を11枚から10枚に減らして軽量化している点も見逃せない。ブレード形状を変更することで従来のGT-R NISMOの弱点と言われていた中低速でのレスポンスを向上しているのもトピックなのである。また、それまで一体式だったタービンとエキゾーストマニホールドが別体式になっている。

 また、NISMO専用のレカロ社製カーボンシートも骨格から見直している。ボディ剛性の向上および軽量化、タイヤグリップの増加により高まったコーナリングスピードの横Gに耐えるべく、シートの剛性をイチから見直す必要があったためだ。

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