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「アスペック」「XVS」にビビビときたら「昭和生まれ」確定? 「タイヤの銘柄」にこだわった「マニア」の生態

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TEXT: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)  PHOTO: 島崎七生人

マニアから注目された「ピレリ」と「ミシュラン」

 ところでタイヤのコダワリも進化すると、今度は“どのブランドを選ぶか?”にステージがあがる。昔(ここで言う“昔”とはざっくりと70~80年代と思っていただきたい)、最初に人気を集めたブランドは、何といってもイタリアのピレリとフランスのミシュランだろう。

 ピレリはスーパーカーブームの盛り上がりとともに広く有名になったブランドで、ポルシェ930ターボ、ランボルギーニ・カウンタックなどが装着していたP7チンチュラート(今はチントゥラートと書く)が何といってもスター級。矢羽根を並べたようなトレッドパターンも個性的だった。ピレリのカタログ

 もうひとつの有名どころのミシュランは、ムッシュ・ビバンダムと呼ばれたブクブクのマスコットでもお馴染みだが、もともとフランスの実用車などでもポピュラーなブランドだった。

 次第に高性能さが評判になっていき、左右非対象パターンのXVSは、日本車でもスカイライン(ジャパン)の特別仕様車が装着したりして広く知られるように。輸入ブランドではほかにヤナセが取り扱うドイツ車がほぼ装着していたコンチネンタル、ホワイトレターが似合うグッドイヤー、ミニ、ジャガーといったイギリス車が御用達のリブパターンのダンロップなどは古くから知られるところ。ミシュランタイヤのカタログ

国産と言えば「ブリヂストン」と「ヨコハマ」の2大ビッグネーム

 国産ブランドは、やはりブリヂストンとヨコハマの2大ビッグネームといったところか。ヨコハマといえば少し前に、トレッドパターンが独特のあのアドバンHFが復刻され、旧車が履いているところを見たが、アスペックではニキ・ラウダをCMに起用するなど、スポーツイメージ推しで、クルマ好きの心を今でも掴んでいる。スカイライン2000GT-Rに装着をしたアドバンHF-タイプD

 一方でブリヂストンは“打ち出し”の上手さで、多くのユーザーの心を捉えてきた。ポテンザといえば今でも第一線で走りにこだわる多くのクルマが純正装着する。それとは別にレグノもブリヂストンを代表するモデルだ。遠い昔、土曜の夜にTVの“ベストヒットUSA”を見ながら、番組の間に流れるレグノのCMを覚えている……そんな一定以上の年齢の方も多いのでは? ブリヂストンのタイヤカタログ

 “ディープだ”のコピーと、フェラーリやジャガー、アウディ・クワトロのランデブー走行の映像、アラン・パーソンズ・プロジェクト、ピーボ・ブライソン&ロバータ・フラックのバラードをBGMに使ったあのCMは、イメージ訴求型ながら、乗らずともレグノの静粛性の高さが伝わってきた。

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  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 1958年生まれ。大学卒業後、編集制作会社を経てフリーランスに。クルマをメインに、写真、(カー)オーディオなど、趣味と仕事の境目のないスタンスをとりながら今日に。デザイン領域も関心の対象。それと3代目になる柴犬の飼育もライフワーク。AMWでは、幼少の頃から集めて、捨てられずにとっておいたカタログ(=古い家のときに蔵の床が抜けた)をご紹介する「カタログは語る」などを担当。日本ジャーナリスト協会会員、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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