国際貿易の1/43スケール「FIRST43」に310ブルーバードなど追加
クルマ、列車、戦闘機、艦船など、幅広いカテゴリーの模型、キャラクター、玩具の製造販売輸出入を手掛けている国際貿易。同社が立ち上げたシリーズ「FIRST43」は、モデルカー収集へのお手頃な入門ブランドでもあると好評を博している。
2021年5月13〜14日に開催された「第59回静岡ホビーショー」において、FIRST43シリーズの最新作が発表された。東京の下町発祥の国際貿易は大正7年創業。100年をすでに超える老舗であり、昭和の時代も闊歩してきた。それらの時代変遷も懐かしく思い起こされる、今回の各モデルを紹介したい。
■「ダットサン ブルーバード 310 1959」
日産自動車の屋台骨を支えていくことになる、創業黎明期のヒット作ブルーバード。初代310型がモデルカーで登場した。レッドとホワイトの2バージョン。現車は1959年に1L、1.2Lエンジンで市場に出されている。メーテルリンクの童話「青い鳥」に由来する名付けもあって庶民のクルマへの憧憬をより募らせるものだった。
モデルカーのフロントサイドモールにはそのロゴが英文で添えられており輝いている。ホワイトリボンのタイヤも目に留まるボリュームで高級感あふれていた。東京オリンピックの5年前、戦後復興の勢いが凄まじくもある時代だった。
■「スズキ エスクード 1992」
1.6Lエンジンのハードトップ「エスクード」は、小柄だがキビキビとしたスポーティな走りを持って野に山に、アーバンに繰り出していった。スズキがコンパクトカークラスに投入してきた意欲作のスポーツユーティリティビークル(SUV)は、このクラスのSUVを欲するユーザーを舐めるようにして奪ってゆく。
それまで大型のSUVでのしていたライバルメーカーも小型のSUVを開発し追従。エスクードはいわゆる「ライトクロカン」の先駆けである。モデルを机上に置いて無駄のない直線基調のデザインを眺めていると、仕事もはかどるような気になってしまう。カラーはチャコールグレイメタリックとレッド。