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車検はOK? そもそも違反じゃないの? 「スピードリミッター」を解除する意味と仕組みとは

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TEXT: 山崎真一(YAMAZAKI Shinichi)  PHOTO: BLITZ/Auto Messe Web

自動車の統合制御による監視強化でリミッター解除は年々難易度がアップ

 前者はスピードリミッターを解除するのではなく、リミッターの作動速度設定を遥か上の数値に設定し直すことで対応することが多い。後者はやり方はメーカーによって異なるが、ECUに割りこませて擬似的な速度信号を送り「180km/hに到達していない」と認識させる方法か、前述したR35GT-RやNSXなどに純正で盛り込まれている「サーキットモード機能」を活用し、常時入るように設定するのが一般的だ。

R35GT-Rのサーキットモードの画面

 ただ、最近は自動車の統合制御が複雑化(複合的に監視を強化)しており、コンピュータの解析が難しく、速度信号だけの加工ではリミッター解除ができないなど、年々商品化まで時間が掛かる傾向にある。

 費用についてはECUの書き換えはスピードリミッターだけでなく、ノーマルエンジンの性能をさらに引き出すためのデータも盛り込まれるため、トータルで性能アップにつながる。ただし、書き換えはショップの技術力とノウハウのカタマリなので、正直なところ同じチューニングECUでも性能差は存在。

CPUチューンのイメージ

 また、突き詰めればどこまでもデータに手が入れられるため、価格帯も5~25万円と幅広い。また、R35GT-RのようにTCM(トランスミッションモジュール)まで書き換えないと解除できない場合があるなど、なかなか複雑だ。

保安基準さえクリアすれば問題ないが、ディーラー車検は注意が必要!

 車検についても、法律的には国が定めた保安基準をクリアできるなら問題ないのだが、ディーラーで受けるときは注意が必要である。これは店舗によって判断が異なるのだが、ECUデータの書き換えが発覚した場合は車検を受け付けてくれない(純正以外はNG扱いになる)可能性がある。

 そのため、最近ではHKSのフラッシュエディターのような純正データにも、チューニングデータにもすぐに入れ替え可能な、社外のECUパーツやサブコンと呼ばれる後付けECUを使って外部からデータを書き換えるなど、本体には手を加えないチューニングを推奨するショップも増えている。

HKSフラッシュエディター

 後付けタイプは安いものだと1万円強~とお手頃。ただし、こちらはあくまでもリミッターカットのみなので装着しても性能の向上はなし。ただ、前述したように年々自動車メーカーの監視が厳しくなっているので、専用ハーネスの追加など価格は上昇する傾向にある。最近は10万円オーバーも珍しくなく、ECU書き換えに近付きつつある。

 車検についてはスピードリミッター自体が自動車メーカーの自主的な取り組みのため、解除しても基本問題ない(ちなみに大型トラックに取り付けられる90km/hのスピードリミッターは2003年に法律で装着が義務化されているので、解除すると道路運送車両法違反)。

 ただし、リミッター解除したからといって公道で性能をフルに発揮させるのはNGであり、あくまでもサーキットなどのクローズドな場所で思う存分楽しむためのもの。メーカーだけでなく、オーナー自身の自主規制も求められる。

サーキット走行のイメージ

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  • スピードメーターのイメージ
  • R35GT-Rのサーキットモードの画面
  • CPUチューンのイメージ
  • サーキット走行のイメージ
  • 120km/h看板
  • HKSフラッシュエディター
  • ブリッツ・スピードジャンパー
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