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どデカイ「ピックアップトラック」で峠をアクセル全開! 「ハイラックス」が全日本ラリーに参戦した理由とは

投稿日:

TEXT: 高橋 学  PHOTO: 高橋 学

  • 地元の北海道で実力を発揮したJAOS能戸選手の走り

  • 全日本ラリー2021第7戦、OP-XCクラスに参戦したハイラックス2台
  • TEAM JAOSのハイラックスとチームメンバー
  • 2021年シーズン初のグラベルコースを疾走するTRDハイラックス・レボ
  • V6ガソリンNAの独特の排気音を奏でるJAOSのハイラックス
  • 北海道の大自然のなかを疾走するハイラックス圧巻の走り
  • JN1にエントリーするWRX STIやGRヤリスに混じりピックアップトラックが参戦
  • 経験豊富なTRD平岡選手の豪快な走り
  • 地元の北海道で実力を発揮したJAOS能戸選手の走り
  • コース幅をいっぱいに使い駆け抜けるハイラックス

ハイラックスも参戦! 異種格闘技戦の様相を見せる全日本ラリーが面白い

 今年の全日本ラリー選手権はなにやら賑やかだ。トヨタがラリーを戦うために開発したという「GRヤリス」、WRCを戦う世界基準のR5マシン「シュコダファビアR5」の参戦に加え、第5戦唐津ではなんとワンボックスの「ハイエース」までも登場。JN1にエントリーするWRX STIやGRヤリスに混じりピックアップトラックが参戦 そして7月の北海道で開催された今年初のグラベルラリー「ARKラリー・カムイ」では、ピックアップトラックの「ハイラックス」が登場した。

 出場したのはTRDとオフロードパーツメーカーのJAOS(ジャオス)。全日本ラリー選手権として初のクロスカントリー車両クラス「OP-XC」の新設によって参戦が可能になった。両チームともに東南アジアでのクロカンラリーや国内でのエキシビジョンレースの実績は豊富であったが、JAF規格の国内の公式戦にエントリーするのは初めてだ。

2台のハイラックスは異なるパワーユニットを搭載して参戦

 TRDとJAOSのハイラックスは、見た目こそ同じハイラックスではあるが中身はかなり異なる。

 TRDのハイラックスはタイで販売されている2.8Lディーゼルターボモデル(タイでの販売名はハイラックス・レボ)。一方、JAOSはオーストラリア仕様の4.0L V6のガソリンモデル。ちなみにどちらもAT車だ。TRD、JAOSともに今回のコースに合わせたセッティング変更は行っておらず、各々が活動してきたフィールドに合わせた仕様のままでの参戦となった。全日本ラリー2021第7戦、OP-XCクラスに参戦したハイラックス2台

 ちなみにJAOSのマシンはタイを起点に東南アジアのラフロードで約2000kmを走破するラリーレイド、アジアクロスカントリーラリー(以下、AXCR)参戦のためのもので、2019年にクラス優勝を遂げたマシンだ。参戦体制もAXCRを戦ってきたTEAM JAOSのスタッフが担当した。TEAM JAOSのハイラックスとチームメンバー

 TEAM JAOSはJAOSの本拠地であるトヨタディーラー「群馬トヨタ」のメカニックが、マシン製作や現地でのサービス活動を担当。ドライバーはJAOS開発部の能戸知徳選手、コ・ドライバーはKYBでサスペンション開発を行っている田中一弘選手という混合チーム。ともに海外でのラリーレイド参戦のための布陣であり、このチームクルーとの全日本ラリーは初参戦だ(編集部注:能戸選手、田中選手は2018年嬬恋ラリーにGDB型インプレッサWRX STIでスポット参戦の経験あり)。経験豊富なTRD平岡選手の豪快な走り 一方、TRDは全日本ラリー参戦経験が豊富な平塚忠博選手、鈴木 裕選手という強力なコンビとなる。

広くはないグラベルコースを巨体のピックアップトラックが疾走

 この2台の走りだが、ほかのクラスとは比べ物にならない大きなマシンが、全日本ラリーのコースを疾走する姿はかなりの迫力だ。ちなみに全長は5m以上あり車重は2tを超える。そして林道に響きわたるJAOSのマシンが放つV6 NAガソリンエンジンのエキゾーストノートは独特だ。V6ガソリンNAの独特の排気音を奏でるJAOSのハイラックス

 今年の全日本ラリーでは初めて有観客開催となったARKラリー・カムイだったが、その新鮮さも相まって観客席からも好意的な声が多く聞かれた。選手権外のオープンクラスのため総合順位のリザルトには反映されないが、タイム的にはTRDが総合22位、JAOSが25位に匹敵する。

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