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取得費用は決して安くはない? それでもガンガン走りたい人に激推しの「サーキットライセンス」とは

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web

種類によっては取得条件が設けられているものもある

 では続いてデメリットとは言わないが、占有の走行会と異なる注意点をいくつか。もっとも気を付けてほしいのはドライバーの装備だ。例えば宮城県のスポーツランドSUGOではスポーツ走行枠が2種類あり、ナンバー付きの車両が対象の『4C』は、レーシングスーツをはじめとする耐火性の安全装備が「強く推奨」という表現にとどまる。

レーシングギヤ 対してレースカーやサーキット専用車両の『4R』は、公認レースと同じ装備が必要になり、なおかつJAFのA級ライセンスを持つドライバーにしか4Rのライセンスは発給されない。モータースポーツを楽しむ心構えとして安全には最大限に気を配るべきだが、レクリエーションとして年に1~2回ほど走ればいい人が、公認レースと同じ装備を揃えるのはちょっと非現実的でもある。

SUGOを走るワンメイクレース車両

 またサーキットライセンスは例外こそあれど、取得した当該コースでしか有効とならない。以上を踏まえるとサーキットライセンスを持つべき人は、

  1. 公認レースの参加者または参加を予定している人
  2. 特定のコースをひたすら走り込みたいヘビーユーザー
  3. 平日に自由な時間が多く安全装備が揃っている人

 これらに該当すれば入会金と年会費の元は十分に取れると思われる。最後に「当該コースでしか有効じゃない」の例外について手短に。近年はサーキット同士が連携してライセンスの共通化に取り組んでおり、富士スピードウェイでは鈴鹿サーキット/スポーツランドSUGO/筑波サーキットいずれかのライセンスを持っていれば、富士スピードウェイのスポーツ走行ができるようになった。

 そしてスポーツランドSUGOでは岡山国際サーキット、オートポリスと提携し、それぞれライセンスの共通化を実現した。全国を転戦するレースの参加者や、遠征が好きな人にはありがたい限り。この流れがさらに多くのコースへ波及すれば、サーキットライセンスを持つメリットがさらに大きくなるに違いない。

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  • SUGOを走るワンメイクレース車両
  • ピットでの風景
  • 富士スピードウェイ
  • レーシングギヤ
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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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