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「1号車は、野ざらしで保税倉庫に置かれていましたね」伝説の生き証人が語る「ランボルギーニ・カウンタックLP400」日本上陸秘話

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典/キャステルオート/LAMBORGHINI

LP400はプロトモデルに比べると妥協したデザインだった

「日本上陸1号車のカウンタック LP400が入ってきてから数年後に、ようやくLP500に関する情報が入り、宇宙船みたいなカタチをしていることがわかりました。カウンタック LP500とLP400のビジュアルと比較したときに、LP400はリヤフェンダーの上面にエアボックスを付けるなど、デザイン的には実用のために妥協したと思いました」
ランボルギーニ・カウンタックLP500プロトタイプ

「あのエアボックスさえなければもっとスリムだったと思います。余計なものを付けたな、というのがファーストインプレッションでした。このデザインは、メインマーケットのアメリカではあまりいい評価を得られませんでした。その理由は少し地味だということです」ランボルギーニ・カウンタック日本上陸2号車「ですから、カナダの石油王であり、F1GPの世界でも広く知られたウォルター・ウルフ氏のオーダーによって製作されたカウンタックをお手本としたLP400Sが出たのでしょう」ランボルギーニ・カウンタックLP400S

2度と造れないからこそ価値がある

「そういえば、LP400のプロトタイプであるグリーンの個体が登場しているカウンタックのカタログが実車よりも先に来ました。あのグリーンのLP400プロトタイプは、ボローニャのランボルギーニ・ミュージアムで実物を見ましたが、ドアの窓がガラスではなくてアクリルの一枚モノでしたね。現代もカウンタックは人々の高い人気を得ていますが、それは現代の規制だらけの基準では2度と造れないモデルであるからです。だからこそ、価値があるということです。ミウラも同様に」ランボルギーニ・カウンタックLP400プロトタイプ「いま、カウンタック LP400の売り物は、なかなか出てきませんね。レストアは、2500万円からのスタートで、2年がかりです」

 鞍さんから伺っておきたいことがまだまだたくさんあるので、鞍さんがベスト・オブ・スーパーカーだと断言するミウラに関する話やシーサイドモーターの栄枯盛衰物語については、後日再取材して公開することにしよう。

(※今回の記事は鞍さんの記憶をもとに語ってもらったものです)

【詳しくはこちら】

◆Instagram:https://www.instagram.com/castelautojapan/

◆公式HP:http://www.castel-dino.com/

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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