「R34ニュル」なんてまだまだ序の口! 限定モデルより希少な「マニアック過ぎるGT-R」とは何か (2/2ページ)

ディーラー展示用に生産された村山工場の後期型BNR34は17台と激レア

 村山工場で生産されたR34の後期型も貴重なな存在だ。有名なのはまったく同仕様で生産された7台のベイサイドブルーのV-spec IIだが、それとは別に試作車を10台生産。合計17台がラインオフされている。

【関連記事】真のモテ男こそオープンカーで勝負をしていた! ツウには人気だった隠れデートカー5選

村山産R34画像はこちら これはリバイバルプランにより2000年8月で村山工場の生産を止め、GT-Rの生産を栃木工場へ移管することにともなう対応。同工場で後期型の量産体制を確立するまで2か月のインターバルが必要だったため、ディーラーに展示する後期型車両(および広報車)を村山で準備したというわけだ。村山工場画像はこちら栃木工場の量産車と一部仕様が異なる点はマニアをくすぐるポイントだが、見比べないと分からないレベルのため、010001から始まる車体番号(栃木製は040001~)が一番の識別点だ。BNR34のコーションプレート画像はこちらなお、村山工場のR34最終車体番号車は長野県岡谷市のプリンス&スカイラインミュージアムで常設展示されているので、気になった方はぜひ来館を!

岡谷のスカイラインミュウジアムに展示されるR34画像はこちら

レースに勝つためのパーツを武装したN1仕様は3世代合わせて400台弱

「もう少し、個体として希少性あるものがほしい」ならN1仕様はどうだろうか。その名のとおり、N1レースに参戦するためのベース車両で、その生い立ちから生産台数はR32:228台(245台の説もあり)、R33:87台、R34:56台(R33以降はV-specがベース)といずれも少ない。モータースポーツの使用前提なので装備は簡素化(R32はABSなし、R33中期以降/R34はシングルエアバッグなどなど)されるが、逆にレースに必要な空力パーツや冷却効率向上部品などは標準装着しているのが、スタンダードモデルとの違いだ。
R33スカイラインGT-R N1画像はこちら 内外装にも異なる点はあるが、外装は同一仕様に改造されている可能性があり、内装に至ってはマニアックすぎて一般には違いが判別しにくいものも多いため、コーションプレートのモデルナンバーでの判別が確実。R32は13、14桁目がZN、R33は16桁目がC(前期)、N(中期)、R(後期)、R34も16桁目がL(前期)、1(後期)と打刻されるのがN1の証だ。レース以外にも走行会仕様やチューンドカー製作にも使われたため、現在オリジナルコンデションで残っている個体は皆無に近い。エアコンレス、オーディオレスと実用面では劣るものの、今後さらに高騰する可能性も高く、程よい予算で手に入るなら即買いしてもよいだろう。

R32N1画像はこちら

逆輸入しても手に入れたい(!?)英国仕様! ハードルは高いが優越感は抜群

 今回の「購入できる」という趣旨からは若干外れるので番外編となるが、1997年から正規輸出されたR33/R34の英国仕様も特別な車両だ。ベースとなったのはV-specでヘッドライトのリフレクターの形状変更などを含めて英国内法規に対応、R33に至ってはフロントのコンビネーションランプをシルビア用に変更するなど日本仕様と趣が異なる顔となっている。

UK仕様R33画像はこちら また、欧州の超高速巡行の油温上昇を想定してエンジン/ミッション/デフ/トランスファー(R34はトランスファーなし)のオイルクーラー(N1レース用)を装着するなどさまざまな対策が施されているのも特徴。さらにR34にはコノリーレザーの本革シートを標準装着され、1000万円(当時54000ポンド、R33は50000ポンド)を超えるスポーツカーに見合うプレミアム性も兼ね備えていた(ちなみにこのシートはNISMOで購入することが可能だった)。

コノリーレザーのR34画像はこちら 輸入台数は輸入規制の関係で年間50台、5年間で100台以下に制限されたため、R33、R34ともにMAXは99台と決まっていたが、R34は若干その上限に届かなかったようだ。逆輸入が必要なため、手に入れるのはかなりハードルは高いが、日本国内ではまず見かけることはないので、所有する満足度は間違いなくトップクラスだろう。

UK仕様R34スタイリング画像はこちら その他に、サンルーフ付きのR32や量産車体番号よりも若い番号の個体など、本来なら処分されるべきプロトタイプなどが市場に放出されており、意外なところに希少車が眠っている可能性はある。見つけたら即購入に踏み切るためには高い情報収集力が要求されるが、今回のようなマニアックなモデルは誰もが知っているベタな限定車のように「羨ましがられる」とは限らないので、そこはご承知おきを! ただ、趣味の本質は究極の自己満足。本人が幸せならばそれで問題なしだろう。 

※本文中の生産台数は編集部独自調査に基づきます

画像ギャラリー