総生産台数たったの206台! ふたりの「爺」の夢を乗せたスポーツカー「トミーカイラZZ」とは何だったのか

総生産台数たったの206台! ふたりの「爺」の夢を乗せたスポーツカー「トミーカイラZZ」とは何だったのか

この記事をまとめると

  • 1995年に発表されたトミーカイラZZはトミーカイラブランドから完全オリジナルのスポーツカー
  • 車名の”ZZ”とは2名の爺の夢を乗せたモデルとして「爺爺(ZZ)」と名付けたシャレたネーミング
  • 生産台数は206台しかない

エンジンは日産SR20DE型を搭載

 そんなトミーカイラZZは、アルミモノコックで作られたシャーシにFRPのボディを被せただけという非常にシンプルなもので、車両重量はわずか690kg。

 そのリヤサブフレームにエンジンとミッションを搭載したミッドシップレイアウトで、後輪を駆動する。搭載されるエンジンは、コンプリートカーをリリースしていたつながりもあって日産のSR20DE型エンジンがチョイスされていた。トミーカイラZZ-Coupe

 同時期のS14シルビアなどにも搭載されていたSR20DE型エンジンではあるが、燃料噴射装置を電子制御インジェクションからKEIHINのCRキャブに換装。最高出力は180psと690kgのボディには十分なスペックを誇っていた。

わずか2年間のみ生産された

 また、生産に関しては日本ではなくイギリスに現地法人の「トミーカイラUK」を設立し、そちらで生産するという手法を取っていた。これは日本で生産して登録するには非常にハードルが高いが、少量生産の輸入車ではそのハードルが下がるという、当時のルールを逆手に取ったものだったのだ。トミーカイラZZ-Coupe

 しかし、当時の運輸省はこの手法に待ったをかけ、少量生産の輸入車であっても特例を認めないと手のひらを返す。その後、その案は撤廃されるが、トミーカイラZZは1997年から1999年までの2年間の生産のみとなり、総生産台数は206台ほどでその幕を閉じることとなってしまった。トミーカイラZZ-Coupe

 なお、トミーカイラはZZの後継車種としてトミーカイラZZIIを2001年のフランクフルトモーターショーで発表。2002年初頭からデリバリーとアナウンスされていたが、開発部門が売却されたことなどもあって実際に販売されることはなかった。

 その後、2014年に電気自動車メーカーのGLMからEVとなり、デザインも大きくリファインされた2代目トミーカイラZZが正式にリリースされ、2021年6月末まで販売が続けられていた。

トミーカイラという自動車メーカーをご存じだろうか。京都に存在したトミタ夢工場は、トミーカイラブランドで多くのチューニングカーを生み出した。そんな同社から完全オリジナルのスポーツカーとして1995年に発表されたのが、トミーカイラZZだった。