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「風でふらつく」「乗り降りしんどい」「トンネルに入れない」! SUVの大人気カスタム「シャコアゲ」の悲しい現実

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭/Auto Messe Web編集部/写真AC

車高制限のある駐車場やトンネルには注意が必要

 もうひとつは駐車場の車高制限やドライブのルート上にある天井の低いトンネルや高架。仮に常識的な範囲のシャコアゲだったとしても、大径タイヤを装着すれば全高はさらに上がるし、ルーフキャリアやルーフボックスをさらに併用すれば、物理的に通行できない場所は増える一方だ。もし気付かずにくぐり抜けようとしたら、大きな事故に結び付く可能性が非常に高い。頭上注意の高架下

ホワイトレタータイヤにも注意が必要だがメンテで解決できる

 あとはリフトアップと併せて交換することが多い、ワイルドなブロックパターンのタイヤについて。見た目から想像できるとおり、想定しているのはオフロード(悪路)のグリップで、舗装路オンリーなら燃費はよくないしロードノイズも静かとはいえず、かつ摩耗も早いと正直いってメリットは皆無に近いといえる。ただし性能を未舗装路に全振りするのではなく、オン&オフ兼用のタイヤも販売されているので、街乗りが中心という人はそちらを選ぶのが無難だ。ブロックタイヤのホワイトレター

 もうひとつ人気なのは「ホワイトレター」のタイヤ。サイドウォールのメーカーや銘柄を白で着色した製品で、性能には関係ないが足もとのドレスアップでは定番となっている。反面、このホワイトの部分が汚れなどで茶色に変色し、安っぽいイメージになってしまうのが難点。タイヤがそれなりに摩耗していれば買い換えるのも手だが、ホワイトレターの色は塗装じゃなくゴム自体の白さなので、タッチペンなどで塗っても逆に違和感しか生まれない。ホワイトレター

 対策として効果的といわれるのが家庭用のメラミンスポンジで、ホワイトレターの部分を擦るだけで白さが復活する。文字が小さいうえに多いので手間はかかるものの、スポンジ自体は数百円だしコスパは上々だろう。シャコアゲは確かにブームだし見た目を含むメリットは多い。ただしトレードオフになる部分もあることを理解したうえで楽しんでほしい。

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  • カスタムしたジムニー
  • リフトアップしたジムニー
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  • JAOS150系ランドクルーザー・プラド
  • ブロックタイヤのホワイトレター
  • ホワイトレター
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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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