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イタリア人のクルマバカっぷりが圧巻! 極寒のアルプスをクラシックカーで駆け抜ける衝撃ラリーがあった

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TEXT: Auto Messe Web編集部 竹内耕太  PHOTO: Pierpaolo Romano

WRC王者ミキ・ビアシオンがストラトスを駆ってギャラリー大興奮!

 イタリアのギャラリーがもっとも注目したトピックは、なんといっても、1988年と1989年にランチア・デルタをドライブしてWRC(世界ラリー選手権)を2連覇した伝説のドライバー、ミキ・ビアシオンが1974年式ランチア・ストラトスでエントリーしたことだ。彼がストラトスを雪上・氷上で走らせる姿を見られるチャンスに、マドンナ・ディ・カンピーリオは興奮に包まれたそうだ。

ランチア好きには神のような存在のミキ・ブラシオンさん

 地元メディアのインタビューにミキ・ビアシオンはこう語っている。「ウィンターマラソンでは、モータースポーツの歴史に名を残す名車の数々を見て楽しめます。雄大な景観のなかで雪の白さと静けさに包まれてエンジンの唸り声だけが聞こえくる、ユニークな体験です。このランチア・ストラトスは、モンテカルロの王者サンドロ・ムナーリ(1975年~1977年にストラトスでラリー・モンテカルロ3連覇)が戦ったマシンで、彼の厳しい戦いに敬意を表します。雪道でのドライブは、アクセルを踏みこんだ瞬間にリヤタイヤが滑りはじめるので、気をつけて優しく操作する必要がありますね」

ランチア・ストラトスはイタリア人の誇り

ラリーの1~4位は、まさかの戦前フィアット508Cが独占!

 ところで2022年のウィンターマラソンは、1927年から1976年までの100台以上のクルマが3日間にわたり競技を繰り広げた結果、1位から4位までを1937年式と1938年式の「フィアット508C」が独占! この4台は同じチームというわけでもないのだが、ここ数年、ウィンターマラソンの上位には必ず彼らフィアット508Cが入っているのだ。

1位から4位までを戦前のフィアット508Cが独占

 続く5位と6位は、これまたともに1937年式の「ランチア・アプリリア」2台。

 絶対的な速さではなく走行ペースの正確さを競うとはいえ、並みいる戦後のスポーツカーを押さえて戦前のフィアットとランチアが圧倒的な強さを見せることができるのは、地元イタリア製だからなのか、パワーがありすぎないから走りやすいということなのか……。

 日本でクラシックカー・ラリーを楽しむ人も、試しにこれらのクルマに乗ってみると意外な強さを見せるかも?

1937年式ランチア・アプリリア

 過去には日本人が参加したこともあるウィンターマラソン。またイタリアに気軽に行ける世の中になったら、クルマ趣味人は参加を検討してみてはいかがだろう。その年のスケジュール次第では、同時期の「モンテカルロ・ヒストリーク」とハシゴも不可能ではないのだ。

日本からも参加してみては

 大会事務局にご提供いただいた大量の写真を、ギャラリーでじっくりご覧いただきたい。

12
  • イタリア北部のマドンナ・ディ・カンピーリオを拠点に500kmのラリー
  • 標高が高く体感温度マイナス15度というシビアな環境
  • ルートの半分以上は夜間走行となる
  • 3日目は上位32台で氷上トライアル
  • 日本からも参加してみては
  • 一番古いクルマは1927年式ブガッティ・タイプ37A
  • 100年近く前のクルマもハードに走行
  • ランチア好きには神のような存在のミキ・ブラシオンさん
  • ランチア・ストラトスはイタリア人の誇り
  • 1937年式ランチア・アプリリア
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