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稲妻のごとき鮮烈さにスバリストの心が射貫かれた! レガシィ・ブリッツェンという衝撃作を振り返る

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TEXT: 井元貴幸  PHOTO: スバル/Auto Messe Web編集部

スタイリングはそのままに走行性能を高めた「2003モデル」

 そして3代目BE/BHレガシィをベースにした最終進化形となる「ブリッツェン2003モデル」が2003年1月に登場。エクステリアの変更こそないものの、クイックステアリングギヤレシオやフロント対向4ポットブレーキキャリパーを採用するなど、走りのパフォーマンスをより高めた。インテリアもブラック×オレンジの専用本革シート&ドアトリムへと変更し、グッとスポーティな印象となった。アンドレアス・ザパティナス

 ちなみに、ブリッツェン2003モデルのインテリアを担当したのは、当時アルファロメオからスバルへ移籍してきたアンドレアス・ザパティナスによるもので、ブリッツェン2003モデルにはツーリングモデルには設定されず、B4のみのわずか400台の限定発売であった。

ブリッツェンの歴史は2006年モデルで幕を閉じる

 レガシィシリーズが4代目(BP/BL型)に生まれ変わると、C型が登場した2005年に「ブリッツェン2005モデル」が満を持して登場した。2005年12月から2006年3月までの期間限定で、B4をベースにしたセダンのみを販売。先代と同じくこれまでのブリッツェン同様、専用デザインの前後バンパー、フロントグリル、17インチアルミホイールなどを装備し、ブリッツェンのイメージカラーである「プレミアムレッド」も設定した。インテリアも専用ロゴ入りの本革シートやサイドシルプレートを装備するほか、ブリックレッド仕様とブラック仕様のインテリアから選ぶことができた。ブリッツェン2005モデル

 そして、最後のブリッツェンとなる「ブリッツェン2006モデル」が登場し、4代目ベースのブリッツェンとして唯一のツーリングワゴンを設定。ブリッツェン2005モデルとバンパーなどのデザインは共通ながら、ベースモデルを2.0GTから2.0GTスペックBとすることで、ホイールが18インチの専用デザインのものへと一新した。インテリアカラーこそブラックのみとなるが、遮音材の追加や車検証ケースなどの専用アクセサリーの充実化も図られた。ブリッツェン2006モデル

2015年にはコンセプトカーが登場するも復活の可能性は低い……

 結果的にはブリッツェン2006モデルが最後のモデルとなるが、じつは東京オートサロン2015に参考出品車として6代目(BN型)レガシィB4リミテッドをベースとした「ブリッツェン・コンセプト」を出展していた。エクステリアは初代ブリッツェンを想起させる特徴的なリヤスポイラーや真紅のボディなど、ひと目でブリッツェンだとわかるデザインにファンは歓喜。インテリアにはのちのWRX S4スポルヴィータで採用された「マリオレヴィ社製レザーシート」を採用するなど、内外装ともに凝った仕立てであった。ブリッツェンコンセプト

 残念ながら市販化には至らなかったものの、ショーモデルとは思えないほどの完成度の高さに来場者からは発売を熱望する声も多かった。現行型の7代目レガシィは、国内仕様がSUVモデルのアウトバックのみの設定となるため、今後のブリッツェンの登場は難しい状況。中古市場でも流通量が少なく専用バンパーなどは廃盤になっていることもあり、現オーナーは標準モデルよりも維持が大変だという。それでも人とは違うプレミアムスポーツモデルとして、まだまだ根強い人気を誇っている。

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  • ブリッツェンコンセプト
  • ブリッツェン2000の走り
  • ブリッツェン2002ツーリングワゴンの走り
  • ブリッツェン2002のピュアホワイト
  • マッキントッシュサンドシステム
  • ブリッツェン2022のリヤスタイル
  • ブリッツェン6の走り
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  • ブリッツェン2006モデル
  • アンドレアス・ザパティナス
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